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−ノボリside−
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―クダリがまた同じことを聞いてきたので、私は思わずため息をつく。
ノ「＿＿＿またその話ですか。何度も言っているでしょう、何もなかったと。」
ク「んー...僕はそうは思わないんだよねぇ。」
ノ「あの夏祭りの日、私とA様は一緒に屋台を回っただけ。
ただそれだけですよ。」
ク「そっかぁ...じゃあ質問を変えるね。」
クダリはそう言い、私の前に立つ。
ク「＿＿＿兄さんは、彼女が好きなの？」
ノ「＿＿＿。」
彼の質問に思わず目を見開く。
ク「これは僕の勘なんだけどね。
あの夏祭りの日、ノボリ兄さんは彼女に対する想いに気づいてしまった。
それ以来二人の間でぎこちない空気が流れているのは、
ノボリ兄さんが想いに気づいてしまったからどう接すればいいか分からなくて、
無意識に彼女と距離をとってしまってる。
＿＿＿違わない？」
＿＿＿クダリ、さすがは双子の弟。
私のことを見事見抜いている。
ノ「＿＿＿それに対してはお答えしかねます。」
ク「え〜〜〜」
クダリはむくれた顔をするも、私は彼を無視して歩き始める。
ノ「ほら、早く戻らなければ。大量の書類が待っているのですから。」
ク「＿＿＿ノボリ兄さんがどうしようと自由だけど。
もたもたしてたら僕が彼女もらうからね。」
ノ「＿＿＿え？」
ク「僕もAのことが好きだからさ。あ、好きっていうのは妹としてとか友達としてじゃなくて、
恋人になりたいの好きだから。」
クダリはくすっと笑いながらそう言うと、私に近づく。
ク「＿＿＿僕は本気だよ、兄さんがもたもたしてたら本当に彼女もらっちゃうからね。」
ノ「＿＿＿！」
クダリは耳元でそう言うと、じゃあそう言うことだから♪と言って先に行ってしまった。
ノ「＿＿＿。」
＿＿＿クダリ、私はあなたが羨ましい。
そうやって自分の想いを素直に話せて。
私も...A様が好きです。
けれど、言えないのです。
もし彼女が、私のこの想いを迷惑だと思ったら。
嫌な思いをされたら...
一番は...受け入れてもらえないかもしれない。
それが一番怖いのです。
ノ「＿＿＿私も、伝えられるものなら伝えたいです。この気持ちを彼女に。」
＿＿＿A様...
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紗也(#°v°#)(プロフ) - mofuさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただけて凄く嬉しいです！ありがとうございます(*´∀`)♪あたしも87話はお気に入りのシーンです！！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page28 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 追記、87話めっっちゃ良かったです!!(〃∇〃) (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 紗也様こんばんわ(^^)夢中になり二章の途中から、三章まで一気に読んでしまいました…!!あと少しで最終だと思うとかなり辛たんです(ﾉД`)ｼｸｼｸ でも楽しみにしてます!笑 (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月1日 10時
