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−ノボリside−
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―A様が嬉しそうな顔をして、幼い頃のライモンシティでの思い出をお話してくださった。
ライモンシティに旅行で来た時、地下鉄で火災があったこと。
その火災現場に今のニンフィア...イーブイが走って行ってしまい、それをA様が追いかけた。
イーブイを連れて逃げようとしたところ、逃げ遅れてしまった。
思いのほか火の回りが早くその影響で鉄線が切れ、A様達に当たるところ...当時ランプラーを連れていた駅員に助けられたこと。
それ以来その駅員のことを忘れられず、ずっと想い続けていたこと。
その話を聞くと、私はたまらずA様を包み込むように抱きしめた。
＿＿＿当時の火災のこと、私はよく覚えている。
その火災で逃げ遅れたイーブイを連れた少女のことも、その少女を私が助けたことも...
その少女が...『お嫁さんになりたい』とおっしゃってくださったことも。
＿＿＿A様、あなたは...ずっと私のことを忘れずに覚えていてくださっていたのですね。
私が贈ったアンクレットも...今までずっと大事にしてくださっていたのですね。
たまらなく嬉しくて、私は彼女を抱きしめる腕を少し強くする。
あ「＿＿＿ノボリさん。」
ノ「＿＿＿A様。」
私はそっと彼女の顔を見つめ、指の背でそっと彼女の頬を撫でた。
そうすると、彼女は私を見つめたまま頬を赤く染める。
＿＿＿もしかすると私も...あの時からずっと、あなたのことを待っていたのかもしれません。
『お嫁さんになりたい』とおっしゃってくださったことも、私に笑顔を向けてくださったことも...
とても嬉しかったのです。
私もあの時の少女を、忘れたことはありません。
あ「ノボリさん、どうされたんですか...？」
彼女は私をまっすぐ見つめる。
＿＿＿ああ、もうダメだ。
私は、あなたがどうしようもなく＿＿＿。
ノ「＿＿＿A様。」
私はA様の頬に手を添え、
静かにA様に口付けた。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - mofuさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただけて凄く嬉しいです！ありがとうございます(*´∀`)♪あたしも87話はお気に入りのシーンです！！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page28 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 追記、87話めっっちゃ良かったです!!(〃∇〃) (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 紗也様こんばんわ(^^)夢中になり二章の途中から、三章まで一気に読んでしまいました…!!あと少しで最終だと思うとかなり辛たんです(ﾉД`)ｼｸｼｸ でも楽しみにしてます!笑 (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月1日 10時
