086 ページ39
.
ちょっぱやのなるはやでお風呂を済ませ。
スキンケアやらなんやらもいつも通りこなして、自室へ戻る。
と、
「入野さん?」
「・・・」
私のベッドの上で静かに寝息を立てる入野さんが。
そっか、今日も当たり前にお仕事で、家でゆっくりしていたところに来てもらったんだ。
狸寝入りかもしれないと一瞬疑ったが、ベッドに腰掛けても隣に寝転んでも全く起きる気配がない。
鼾を立てることもなければ、寝言を言いそうにもないし、寝返りすら打たない入野さん。
相当お疲れなんだな・・・。
貴重なお休みを私とのデートに割いてくれるなんて。
こんな幸せでいいのかな。
寝転んでいた体を起こして、そっと入野さんの頰をつつく。
すべすべだ・・・ほんとに31歳?
何度つついても起きそうにない入野さん。
今度は頰にキスをした。
もうすぐ冬。乾燥する季節であるにも拘らず、入野さんの頰はもちもち。
その美肌を思いっきり抓りたい欲求を抑えて、最後にしようと誓って唇に口づけを。
・・・わたし、これじゃ、寝込みを襲ってるみたいだ。
小さく「失礼しました」と頭を下げ、リビングでお茶でも飲もうとベッドから出る。
その瞬間。
「・・・ね、起きないとでも思った、?」
「っ!い、いつから起きて、」
「ほっぺつつかれたら誰でも起きるっつの」
ベッドから出た私を、入野さんが後ろから抱きしめた。
寝起きだからか、頰をつつかれたのが気に入らなかったのか、機嫌が少し悪そうだ。
入野さんは私を抱きしめたまま、首筋に唇を寄せる。
そのまま喋るから口の細かい動きが首筋に伝わって、ぞわぞわとした感覚が背中を走り抜ける。
「・・・ねえ、そういうの、夜這いって言うんだけど、わかる?」
「っ、わかん、なぃっ・・・」
「・・・へえ、じゃ、教えてあげる」
そのままベッドに倒れこんだ。
.
166人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真桜(プロフ) - 莉兎さん» いえ…!!ラジオは入野さんの素が出ますもんね笑 入野自由cv.入野自由って結構きます笑 毎回読む度に心拍数が凄くて…笑 本当に大好きでお気に入りの作品です!!勿論です!応援してます! (2019年6月2日 21時) (レス) id: 18be0f9570 (このIDを非表示/違反報告)
莉兎(プロフ) - 真桜さん» コメントありがとうございます。実はそれを1番意識して書いているのでそう言って頂けてとても嬉しいです…!ラジオの聞きすぎでしょうか、脳内で自動再生されたCV入野自由を頼りに執筆しております(笑)これからもご愛読、ならびに応援よろしくお願い致します!! (2019年5月26日 20時) (レス) id: ba3d0050a9 (このIDを非表示/違反報告)
真桜(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます…!!私の勝手な偏見なんですけど、入野さんこういう口調っぽそうだなーとか、こういう行動しそうだなーって思って本当に凄いなぁって思います!毎日更新楽しみにしてて…お受験でお忙しいと思いますが、受験合格応援してます! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 18be0f9570 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 莉兎さん» ありがとうございます。いつか機会があればお願いします。 (2019年5月26日 17時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
莉兎(プロフ) - りささん» 謝ることないですよ(・・;)お気になさらないでください、、! (2019年5月26日 16時) (レス) id: ba3d0050a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:莉兎 | 作成日時:2019年4月22日 0時