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びしょ濡れの治くんはご飯を食べる前に軽くシャワーを浴びると風呂場へ行ってしまった。ようやくドキドキが治まったと思ったら、10分で出てきた治くんが上裸でリビングにやってきたからあたしは思わずソファに置いてあったジャージ(恐らく侑くんの部活ジャージ)を治くんに向かって投げた。
「「「いただきます」」」
無事治くんが着替え終わったところで、3人仲良く手を合わせてご飯を食べる。
「ん！うま！Aちゃん、食べるん好きなだけやなくて作るんも好きなんやな！」
「調理実習とかあたしの独擅場だったからね」
「Aちゃんの将来の旦那さんは幸せもんやなあ、マジで美味いねんけど」
美味い美味い！と子供みたいに無邪気な感想を言ってくれる侑くんとは違って、治くんは一口食べたきり固まってしまった。
治くんの口に合わなかったのかな…不味いとか言われた日には山に籠って仙人になろう…
そう不安を抱いていたあたしだったが、ばっと顔を上げた治くんは、今まで見たことないくらい目をキラキラさせていてあたしの手をぎゅっと掴んできた。
「Aちゃん、めっちゃ美味いんやけど！今まで食べてきた飯ん中で一番や！！！」
「へ、一番？」
「どうしてくれんねん。こんな美味い飯食ったら、この先飯食っても満足せんわ…」
あたしから手を離し再び食べ始めた治くんは、その後一言も話すことなく黙々と手を動かしていた。だけど、表情はずっと美味い！と言っているように緩んでいて、そんな治くんを見ていると全く飽きなくてあたしはご飯が進まなかった。
「ごちそうさん。また作ってや」
でも、治くんの笑顔が見れたから、十分お腹は満たされたぜ。
送ってくで、と治くんに言われたから、お言葉に甘えて家まで送ってもらうことにした。それに、まだ治くんと一緒にいたかったから。
「ほんでな、ツムのやつ、俺から借りたもん絶対返さないんや。あいつに物貸すと一生返ってこないで」
「例えば何貸すの？服とか？」
「まあ服はお互いの借りること多いなあ。背格好同じやし、ツムは服にこだわりあるんやけど俺は特にないからな。母ちゃんが買ってくる服もツムの好みに合わせた服多いんや」
「双子仲良しかよ」
「仲良かないわ。でもまあ、生まれた時から一緒やしな」
「治くんって普段どういう服着るの？想像つかないわ〜。今度見せてよ」
「ええで。じゃあ休日デートしようや」
……休日デート！？
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治 - ↓ツム…、、ありがとな (11月8日 19時) (
レス) @page47 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
侑(プロフ) - めちゃくちゃいい作品に出会ってしまいました、、サム、、永遠に食と夢主と幸せでおってくれ、、、！！！ (2023年2月18日 17時) (レス) @page47 id: 8afc6fd8a6 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ………………可愛ええなぁ……この2人…………欲しいわ←お巡りさんこいつです (2021年9月12日 6時) (レス) id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
どろっぷ - すごくおもしろかったです。治、かわいい… (2020年10月19日 16時) (レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ味のブドウ - めっちゃ面白いかったです！！！ニヤニヤしちゃいましたw 完結おめでとうございます！今日読みましたがw 大好きですｯｯｯｯｯ (2020年10月11日 20時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーち | 作成日時：2020年7月5日 15時
