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部活が終わり、いつも通り彼と一緒に帰る。
最近元気がないと笑わせようとしてくれる彼に涙が溢れた。
「別れて欲しいの」
泣きながら苦し紛れに伝えた一言。
徹は泣きそうになりながら、
「俺何かした？理由を教えて」
と優しく問いかけてくれた。
離婚のこと。引越しのこと。今まで我慢してきたこと。それから逃れると思ってしまったこと。
全てを泣きながら話した。
徹は最後まで聞くと「守れなくてごめんね」と泣きながら謝られた。
私が弱いだけなのに。彼に謝ってほしくないのに。
お互いに謝りあって、今日で最後になるであろう覚悟をして、今までありがとうと伝えてその場を離れようとした。
「俺んちおいで。まだ終わりじゃないよ」
それから場所を移動して徹の家へと向かった。
よくお邪魔した徹の部屋。これで来るのは最後かなと思うとまた涙が出て来る。
「Aは俺のことまだ好き？」
「うん、好き」
「良かった、俺も好きだよ」
「色々辛い思いさせてごめんね」
「家のことも辛かったね」
「引越しのことも分かったよ」
「全部教えてくれてありがとう」
私を抱きしめながら、優しく声をかけてくれる。
「ごめん、俺諦め悪いからさ。それくらいじゃ別れられない」
「でも、東京だよ？ずっとあっちにいるかもしれないんだよ」
「それはお互い会いに行けばいいんじゃない？宮城と東京なんて近い方でしょ？遠距離でもずっと好きでいる自信しかないよ」
「でも！私と付き合うより、近くで支えてくれる彼女の方がいいと思う」
「俺はAと万が一別れたとして、彼女作らないと思うけど」
「でも、こんな…こといって、困らせる彼女…
私は嫌。自分が嫌なの。」
「俺は言ってくれた方が嬉しいけどね」
「でも」
「あーもう、でもでもうるさい。お互い好きなら問題ないでしょ。必ず会いにいくし、次はちゃんと俺が守れるように頑張るから…」
「別れるなんて言わないでよ」
あの時２人で別れたを選択していたら、きっとそのままこっちへ戻ってくることはなかったと思う。
こうして烏野の仲間達と会えたこと、これは彼が繋ぎ止めてくれたから出来たことだった。
別れないと決めてから、もう一つ出来た決め事。
「Aが辛いなら、大丈夫になるまで付き合ってること言わなくていいよ。別れたことにしても」
その優しさに甘えて、現在に至るというわけだ。
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ゆう(プロフ) - つーぼさん» コメントありがとうございます！！予想大正解です！これからも色々予想しながら楽しんでもらえるように頑張って書いていきます！ (2020年8月12日 17時) (
レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - この展開好きすぎる私予想が着いた1年間東京にいた私は音駒の誰かと知り合いです。的なやつぅ？！ (2020年8月12日 8時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！！楽しんでいただけるようなお話書けるように頑張ります！ (2020年8月11日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 更新楽しみにしてます、！！ (2020年8月11日 15時) (レス) id: 807814b20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一樺さん» わあ！嬉しい！！ありがとうございます！ (2020年8月11日 13時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年8月2日 23時
