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「組めた!組めたよーっ!」


外から聞こえる大きな声と走る音。



「練習試合!相手は県のベスト4!!青葉城西高校!!」




「んグっ!!!ケホッケホッ」



「青城!?」

「どうやって組んだんだろう…」



汗だくで走ってきた武田先生の口から出た言葉は、あまりにも聞き覚えのある高校の名前過ぎて、飲んでいたドリンクを思わず吹き出すところだった。
しかし気管に入ってしまい、咳が止まらない。



「A大丈夫か?急にそんな強豪びっくりしたよな」



心配してくれているスガは、強豪の名前が出たからびっくりして咳をしているのだと思っているんだろう。
まあ、あながち間違いではないんだけれど…



日向と影山は烏野での初めての練習試合に、目をキラキラさせて楽しみにしているようだ。



「ただね、条件があってね」



向こうから出た条件は影山をセッターとしてフルで出すこと。



「なんスカそれ。烏野自体に興味はないけど影山だけはとりあえず警戒しときたいってことですか。
ナメてんスか。ペロペロですか。」



田中の意見は一理ある。
今までこんなこと一度もなかったのに、急に練習試合とは。
考えたであろう人に想像はついているし、一人しかいない。
確かに影山の実力はすごいけど、烏野には菅原というセッターがいるのだ。馬鹿にしてもらっちゃ困る。



「こんなチャンスそうないだろ。
俺は4強あいてに日向影山がどれだけ通用するか見てみたい!」



プリプリ怒っている私とは裏腹に、真っ直ぐな眼差しで日向と影山がどこまで通用するかみたいとスガはみんなを見つめる。



「詳細をお願いします。」



「急だけど、日程は来週の火曜。短い時間だから1試合だけね。」



聞いてない。
いや、敵として情報を流したりしないのはお互い暗黙の了解だけれど、これくらいは話してもいいんじゃないかって思った。
帰ったら問いたださないと。


*



『おつかれーっした』




「ねえ、Aどうかした?」


「え?」



聞くと武田先生が帰ってからもずっと難しい顔をしていたようで、気になったとのことだった。



「いや、なんでもないの!!!


「ふーん、ならいいんだけど。無理しないで」



心配してくれている潔子にお礼を伝えて、
片付けが終わったあとは急いで帰った。




徹も今日終わるの早いって言ってたから
来るならもう家にいるはず…



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ゆう(プロフ) - つーぼさん» コメントありがとうございます!!予想大正解です!これからも色々予想しながら楽しんでもらえるように頑張って書いていきます! (2020年8月12日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - この展開好きすぎる私予想が着いた1年間東京にいた私は音駒の誰かと知り合いです。的なやつぅ?! (2020年8月12日 8時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!!楽しんでいただけるようなお話書けるように頑張ります! (2020年8月11日 17時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 更新楽しみにしてます、!! (2020年8月11日 15時) (レス) id: 807814b20a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 一樺さん» わあ!嬉しい!!ありがとうございます! (2020年8月11日 13時) (レス) id: 9433685385 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2020年8月2日 23時

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