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108.エコノミークラス ページ8








エコノミー女子A「ねえねえ、私さっきチラッと聞いちゃったんだけど!」



エコノミー女子B「なに、騒がしい。」



エコノミー女子A「ほら、実行委員長の日下Aって子!
やっぱり奏さまと付き合ってるみたい!!」



エコノミー女子B・C「えー!!!嘘でしょ!?」



エコノミー女子A「だって、あの子否定してなかったもん!」



エコノミー女子B「やだ、何で突然現れた転校生なんかと!?」



エコノミーC「みんなの奏さまなのにっ!!」



エコノミー女子A「ほんと、どこのお嬢様だか知らないけど、なんかパッとしないよね。全然釣り合ってない!」





興奮気味に騒いでいる女子グループの会話は、嫌でもクラス中に聞こえてしまう。




陸「おい、光輝、大丈夫か?」



光輝「………。」



海司「あんな噂気にすんなよ。あれ、絶対嘘じゃん。」




光輝は、陸と海司には応えずに、苛立った様子で女子たちの方へと歩いていく。



陸「えっ、光輝?」



光輝「おい、お前ら………」



竜「適当なこと言ってんじゃねえよ。」



女子たち「えっ?」



光輝「え?」



竜「アイツが、あのセレブ王子と付き合ってるわけねえだろ。」



エコノミー女子B「竜、何か知ってるの?」



竜「別に知らねえけど、付き合ってないことは確かだから、アイツに余計なことすんじゃねえぞ。」



エコノミー女子C「べ、別に私たちは何も……」




目を泳がせる女子たちに、最終警告だと言わんばかりに、机に強く手をついた。




竜「今度アイツのこと悪く言ったら、女でも容赦しねえ。」



睨みをきかせそれだけ言うと、竜は、目を丸くしている尊人のところへと戻っていった。





光輝「竜………」



海司「………アイツもかよ。」




一歩出遅れた光輝は、少し気まずそうに席へと戻っていく。



光輝「俺………Aさんのこと諦めたくないのに、障害だらけだ……」



陸「あんま弱気になんなよ、まだ誰とも付き合ってないんだから。」



光輝「おう………。」




応えながらも、竜から目が離せなかった。






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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみか | 作成日時:2021年7月27日 0時

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