106.エコノミークラス ページ6
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尊人「よっ、A！」
『あ、尊人くん、竜ちゃん。
おはよう。』
竜「おう。」
『２人とも、なんかくたびれてない？
心なしか笑顔が暗いような……』
尊人「親父の仕事が今忙しくてさ。
昼間手伝って、夜演技練習してたらなんか１日あっという間で。」
『大変だったね……』
竜「おい、Aに余計な心配かけんなよ。」
『良いよ、私に出来ることがあれば何でも言って！』
尊人「マジか？
チビたちの面倒とかでも？」
『もちろん！』
竜「おい、アニキ。」
尊人「じゃあ、次の週末はいちごと仁の相手してやってくれないか？
もう、こっちは手一杯でさ。」
『全然良いよ！任せて！』
両手でガッツポーズしながら笑うAに、竜は申し訳なさそうにお礼を言った。
その頃、別の道では陸と光輝が歩いていた。
海司「おっはよ〜！」
陸「おう、おはよ。」
光輝「朝から元気だな……」
海司「そりゃまあ、一昨日から昨日までAさんと一緒だったからな。」
光輝・陸「は！？」
海司「一緒にばあちゃんち泊まったんだよ。」
けろっとしている海司に、光輝と陸は目を白黒させる。
光輝「ちょっ、どういうことだよ！」
海司「言ったろ、祭りの時に上手くやらなかったらもう協力出来ないって。」
光輝「なっ、あれはしょうがないだろ！？」
海司「だからって、これ以上は待てねえよ。
俺も本気でAさんにアプローチするから。」
光輝「海司お前………本気なのか？」
海司「中途半端な気持ちで、お前のライバルになんかならねえよ。」
珍しく弱々しい笑顔を見せた海司に、光輝は何も言えなくなった。
ちくちくする胸を抑え、無言で歩いていく。
陸「光輝………」
光輝「お前、海司の気持ち知ってたのか？」
陸「………ごめん。」
光輝「そっか。」
光輝の淋しそうな表情に、陸の胸もチクリと痛んだ。
そして、やはり自分は諦めようと心に決めた。
竜「おい、お前らそんなちんたら歩いてどうしたんだよ。」
海司「あ、Aさんおはようございます。」
『おはよう、みんな。』
遠くに姿が見えていたと思ったが、いつの間にか追い付いてしまったネクストに挨拶をする。
((あれ、なんか変な空気？))
竜(なんだ、コイツらまで暗い顔して………)
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
