検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:20,948 hit

119.京極兄弟 ページ19








尊人の一言で、また光輝が騒ぎ出したので、さっさと演技の練習に入る。



それぞれが、決めた配役通りに台詞を言っていくが、気恥ずかしさもあり、なかなか本領が発揮できずにいた。


すると、王子役を勝ち取った光輝が、白雪姫にプロポーズをするシーンになる。




光輝「白雪姫、あなたはずっと私のそばにいるのです。
あなたの事は、この私が一生お守りします。どうか私の城へ来て、私のお嫁さんになってくださいませんか?」



先ほどまでの恥じらいが消えたのか、とても自然に出てきた台詞、そして真っ直ぐな瞳に、Aは言葉が詰まってしまう。




尊人「………おい、Aの番だぞ?」



『あっ、ごめん!』



気を取り直して、なんとか最後までやりきった。

だがまだ、胸の奥が熱を持っていた。




竜「はあ、アニキ以外がいると緊張するな。」



尊人「そんなんで本番大丈夫か?」



竜「アニキこそ、人のこと言えねえだろ。」



尊人「だから練習してんだろ?」



光輝「本番、どんなことやるんでしょうね。」



『うん………これだけは資料がほとんどなくて。私も全然分からないんだ。』



竜「あの理事長の考えることだからな。」






少し休憩を挟み、今度こそAと光輝は帰ることにした。


Aたちが家を出ていくと、竜がふと真面目な顔になる。




竜「アニキ、今ちょっと良いか?」



尊人「ん?良いけど、ねみいな……。」



竜「話聞いてくれたら寝て良いから。」



尊人「何だよ、深刻な顔して?」



竜「アニキ………俺、あいつのこと好きだ。」



尊人「………Aのことか?」



竜「ああ。」



尊人「………そっか。」



竜「………え、それだけ?」



尊人「他になんもねえだろ。選ぶのはAだ。
もちろん、俺は手は抜かないし、お前も本気でいけ。」




優しく微笑む尊人に、竜はホッとして微笑み返した。


やはり、竜にとっては偉大な兄だと改めて感じる。



お互い、拳を重ね、エールを送りあった。






120.光輝・海司・TAICHI→←118.演技練習



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
設定タグ:プリロワ , RAMPAGE , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます!いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うみか | 作成日時:2021年7月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。