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朝は散々だった･････こっそり教室まで行こうと思ったのに下駄箱でミンギュくんと鉢合わせたり、イムハヨンが参戦してきたり
放課後、私が足を運んだのは音楽室。あの人に誘われるまではまさか自分が吹奏楽部に入るなんて思わなかった。
｢A｣
『あ、ジフン』
｢ちょうど良かった、修理に出してた楽器がさ････｣
彼はイジフン。吹奏楽部の部長で、私を吹奏楽部に誘った張本人だ。そして私のいとこでもある。なんなら私とドギョムをこのプレディス高校に誘ったのも彼だ。
私と数cmしか変わらない目線、一重の細い目、小さいのにガタイのいい体。いとこなのに私たちは全然似ていない。
強いて言うなら肌の色と大きい口くらいかな
｢だから、放課後生徒玄関前集合で｣
『わかった』
｢････なんかまた痩せたか?体型管理もいいけどしっかり食べろよ、元々細いんだし｣
『女の子はこれくらいの方がいいのー』
ジフンは私とドギョムの住むマンションの近くにある一軒家に住んでいて、昔から私たちはよく面倒を見てもらった。
小さい時から引っ込み思案で根暗、よく同級生にいじめられて、よくジフンが助けてくれて、よくドギョムに慰められて。
2人には昔から頼りっぱなしだ。
そのせいか、ジフンは私に少し過保護になった。よく悩みはないかーとか聞いてくれるんだけど、最近は｢ちゃんと米食べてるか｣｢勉強だけじゃなくて運動もしろよ｣｢筋肉をつけろ筋肉を｣と親みたいなことを言ってくる。
ジフン、いつから私のお父さんになったの。
｢2年に上がってからなんかあったのか?｣
『何も無いって、これ一昨日も話したでしょ』
｢ほんと困ったら頼れよ｣
『ちゃんと分かってる』
ジフンは今3年生。音大進学だって視野に入れてる。
忙しい時期なんだし、私の事で手一杯になってほしくない。もう高校生なんだし自分のことは自分でしないと。
ジフンにはイムハヨン達のことは隠すって決めた。
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作者名：むつごろー | 作成日時：2022年8月23日 14時
