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出来るだけ早く家に向かう。
「お邪魔します。」
「わざわざごめんね。」
「いえ。これ、買って来た物です。」
お願いされていた物を渡した。
「ありがと。家の物、何でも自由に使って貰っていいから。」
「分かりました。出来たら声を掛けるという事でいいですか？」
「うん。俺寝室に居るね。」
と、部屋の方を指差すレトさん。
「はい。」
早速準備に取り掛かる。
よし、出来た。
声掛けに行こう。
「こちらで食べます？持って来ましょうか？」
「そうしようかな。」
料理を持って来る間に、枕を立てて身体を起こしていた。
「大丈夫だと思うんですけど、少し熱いので気を付けてくださいね。」
「分かった。マスク外すから、部屋から出た方がいいかも。」
「あ、そうですね。」
立ち去ろうとする。
「･･･やっぱり居て貰っていい？」
「はい(笑)」
寂しそうに言われ、思わず笑ってしまった。
私はずっとマスクを付けてるからまあいっか。
結局食事中も、その場で軽く話していた。
「ごちそうさま。美味しかった。」
「お粗末さまでした。お皿洗って来ますね。」
「ありがとう。」
皿洗いを済ませ、寝室に戻る。
「レトさん？」
近付いても静かなので、寝ているのかと枕元を覗き込む。
「ん、ちょっと寝てた･･･。」
「起こしてしまってすみません。そろそろ帰ろうと思って。」
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作者名：しげのん。 | 作成日時：2019年8月22日 15時
