4次元な弟 ページ13
「Aヌナ」
そう言われて目を開けると
目の前にはドアップのテヒョン
目を開けた瞬間
この美形は心臓に悪い
『どどどどうしたの？テヒョン』
TH「ん？Aヌナの寝顔可愛いなぁって見てたけど…目を開けて僕を見てほしいなぁって思ったから呼んでみた」
『…そ、そうなのか』
相変わらずの4次元だ
内緒の話ではあるが
昔はテヒョンが苦手だった
やっぱりグループに1人のヨジャ
メンバーは気をつかっていたところもあった
しかしテヒョンだけはいつもドストレートだった
TH「Aヌナどこ行くの？トイレ？」
TH「今日の衣装色っぽいね」
TH「体調悪いの？Aヌナ女の子の日なの？」
TH「僕のこと好き？僕はAヌナのこと大好きだよ」
TH「Aヌナ太った？でもちょっとモチモチしてて可愛い！」
いやいやびっくりだったよね
まだあまりグループに馴染めてない時期だったから
どの発言にも凍りついた
ちなみに女の子の日発言
楽屋でテヒョンが言ったから
メンバーは当たり前だけど
あの時は姉のいるホソクでさえ
青ざめていた笑
でもある日気がついた
テヒョンはただ私を馬鹿にしたくって
言ってた訳でもなくて
ただただ純粋にそう思っていることを
口に出してしまう素直な子なんだということを…
ある日の歌番組で司会者から
「グループに1人だけヨジャがいるってどんな気持ちですか？」
あぁ、来ると思ったよその質問
やだなぁ…
そう思っていると
珍しく真っ先にテヒョンがその質問に答えた
TH「僕は元々兄弟にお姉ちゃんはいないので凄く嬉しいです！もっともっと僕のことを好きになってもらえるように頑張りたいと思います！」
この言葉が素直に嬉しかった
心が晴れた気がしたようだった
『テヒョン…さっきのコメントありがとうね…嬉しかったよ』
そういうとイシシっと笑って
TH「Aヌナ、はじめて向き合ってくれたね」
そう言われて気がついた
たった一人のヨジャだからっと
壁をつくってたのは
私の方だったのか…
TH「もっともっと僕らを好きになっていいんだよAヌナ！僕らはAヌナが好きなんだから！」
4次元でよく分からない弟だと思っていたけど
1番私の事を私以上にわかっていたのか
『そうだね！大好きよテヒョン』
TH「わーい」
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作者名：雅 | 作成日時：2020年2月2日 22時
