持ちつ持たれつ（和潤）5 ページ5
〜潤side〜
潤「和、何してんの？」
自分でも驚くほど低い声が出た。
和「あ、潤くん。
シリコンのバイトってどこにあるっけ？」
何事もなかったかのように和はそう言うけど、気づかれてないとでも思ってるのか？
俺は昼休み和にやられたように、和の顎をクイッとあげた。
潤「口開けて」
和「なによ、急に」
潤「はぐらかすなよ。
歯痛いんだろ？」
和「…今日の患者さんは俺じゃなくて潤くんでしょ？」
どうせお前だってすぐ患者になるくせに何言ってんだか…
まぁ和のことは後でゆっくり話すか。
そう思った俺は「バイトは冷蔵庫の中に入ってるよ」と言ってユニットに戻った。
しばらくすると気まずそうな顔をした和が印象材を抱えて戻ってきた。
そんな顔するなら正直に痛いって言えばいいのに。
その後の和は必要最低限のことしか喋らず、暗い表情のまま印象をとバイトを採って仮封をした。
和「お疲れ様。じゃあ次インレー出来上がってきたらセットしようか」
潤「ん。ありがと。
で、お前はどうすんの？」
和「…」
潤「和が治療苦手なのも分かるけどさ、放置したっていいことないだろ？」
和「そんなの分かってる…」
潤「とりあえずそこ座って」
さっきまで俺が座っていたユニットに和を座らせる。
潤「痛いのどこ？」
ここまできてようやく観念したのか和は「右下」と小さく答えた。
潤「はい、じゃあ開けて」
ユニットを倒してミラーを片手にそう言うと「怒らないでね？」と前置きをして口を開けた和。
また怒られるような虫歯作ってるのかよ…と思いながら右下の歯に目をやると6番にぽっかり大きな穴が空いていた。
潤「また随分立派な虫歯作ったな。
抜髄だよ、これは」
和「やっぱりそうだよね…」
潤「やっぱりって思うならもう少し早く相談しろよ。
お前失活歯何本目だと思ってるんだ？」
ダメだ…
これ以上治療前にキツイことを言ってはもう二度と口を開けてくれなくなる。
俺は喉の奥まで出かけた言葉をぐっと飲み込み、デンタルを撮りに移動した。
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ちぃα(プロフ) - レーナさん» いま２話読んで興奮してますﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ (2018年11月11日 1時) (
レス) id: 7c1252fa5e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - ちぃαさん» ちぃさんありがとうございます！やっとこさpart7です…今回は末ズですよ〜。意識高い系潤くんとその逆の和くん。どちらが痛い目にあうかはもうお分かり頂けるかと(〃ω〃) (2018年11月10日 23時) (レス) id: f2620e27d8 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - ウィスさん» ウィスさんありがとうございますー！こちらこそ、これからもご贔屓にお願いしますm(_ _)m (2018年11月10日 23時) (レス) id: f2620e27d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃα(プロフ) - レーナちゃん移行おめでとうございます！ そして新作楽しみ〜♪ (2018年11月5日 1時) (レス) id: 7c1252fa5e (このIDを非表示/違反報告)
ウィス(プロフ) - part7の移行おめでとうございます！！これからも頑張って素晴らしい作品を書いて下さい！(o^∀^o) (2018年11月5日 0時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーナ | 作成日時：2018年11月4日 22時
