すとまね

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北「千影さん疲れてる⁇」

「なんでですか？」

北「いや？昨日なんか樹が初めてぼーっとしてる千影ちゃん見たぁ！って。みんなで騒いでたから」






今日は松村の映画撮影の付き添い
何シーンか撮り終えて待機となった松村が寄ってきたかと思えばそんなことを。






「あなたたちは、あたしをなんだと思ってるんですか？」

北「え？」

「あたしも人間です。多少は疲れますし、ぼーっとしたりもしますよ。」

北「ははっ、そっか。そうだよね。…無理しないでね」

「ありがとうございます。
でもそれは松村もです。ドラマに映画の撮影、これから番宣も始まります、無理しないように」

北「はーい」

「あと、次の連載の締め切り。明後日までですからね」

北「うわ、やばっ！」








彼らは本当にあたしをロボットかのように思っているのか、少し隙を見せただけで某アプリのグループ通話でそのことを共有し盛り上がったらしい。
まあ、私生活を彼らに全く明かしていないのだから
しょうがないのかもしれないけれど、
人の弱みというか、その一瞬の隙をネタに盛り上がられてもこちらとしては嬉しくない…。


でも、それで心配されて気を使われるなんて
マネージャーとしてあたしもまだまだだな、なんて思いつつ、



「…なにやってんの笑」



携帯を開けば、一時期彼の中で流行っていたらしい森本のYouTuber風動画が久々に送られてきてて、今は素直に甘えてこっそり楽しませてもらった。













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