Ωの狐が28匹〜釘崎野薔薇〜 ページ35
『…ごめんなさい、怒られるので』
相手の神経を逆撫でしないように、落ち着いて断るが逆効果だったようで
相手はグイグイと言いよってくる
押せば行けると思ったのだろうか…
「αに抱かれるんだから良いだろうが、胸は無さそうだがスタイルはいいし…そこそこには気持ちよくしてやるよ」
ん？
こいつ今胸って言ったか…？
え、待て待て
こいつまさか…俺を女だと勘違いしてる！？
確かにΩの男は表に出てるだけで珍しいが
(Ωの男は生きていくだけで難しいことが多すぎるのでαに飼われてたり、引きこもったり、なんなら自ら命を…なんて事もある)
女になんて見間違えられた事なんてないからどう対応すればいいのか分からない…
『えっと……俺男なんですけど…』
「そんな冗談言っても意味ねぇからな」
予想通りの反応
どうしようかと悩んでいると
男の腕が腰に絡んでくる
ゾワッとした嫌な感覚が背中を走る
皆から感じる、ゾクゾクしたようなものでは無い
本物の嫌悪感からくる悪寒
声が…出ないっ…
釘「おい、誰のものに手ぇ出してんだ」
男の後ろから釘崎が怒りの篭った声で言う
釘崎と目が合うと表情も怒りに染まる
あ、腰見られたのか…
釘崎は俺の腰にある男の手を払い、胸ぐらを掴んだ
男は何が起こっているのか分からないという表情だ
釘「お前、顔覚えたからな」
釘「夜道には気をつけろよ」
そう言って釘崎は手を離す
男はポカンとして腰を抜かしたようだ
釘崎はゴミを見るような目で男を見て「いつまでいんだよ」と吐き捨てる
男を無視して釘崎は俺の腕を引く
『…ごめん、助かった』
釘「もー、本当よ。何のためにこんな大人数で来てるんだ、っての」
本当にその通りだ
だんだんと情けなくなってくる
『ごめん』
釘「あー、もう。謝って欲しい訳じゃないんだよ。もうあんな奴近付けさせないから、アンタはいつもみたいに笑ってなさい」
肩を掴まれてそう言われる
一瞬ポカンとしてから、何故だか笑いが込み上げてくる
『ふ、…ふふっ、そうだよな、ありがとう』
ケラケラと笑う俺を見て、釘崎も「まったく」と言いながら微笑む
釘「もう1人にならないように、私の選んだやつ全部試着しなさい」
『え』
釘崎はにんまりと笑い、俺を腕を優しく引くのだった
___________________
釘「ガツンと言えないから女と間違われるんだよ」
『だって荒らげたくないし』
釘「ヘタレ」
『う"…』
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有無@気ままに更新(プロフ) - 呪術廻戦好きｶﾞｰﾙさん» コメントありがとうございます！ご愛読頂きありがとうございます！更新頑張りますー (2021年4月8日 8時) (
レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
呪術廻戦好きｶﾞｰﾙ - いつも楽しく見させてもらってます！ これからも頑張ってください！今は更新亀さんだしそんなにだしてないけどぜひ私の作品見てみてください！(´`*) (2021年3月27日 13時) (レス) id: bb4087a6f5 (このIDを非表示/違反報告)
有無@気ままに更新(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます！楽しく読んで貰えているようで嬉しいです…！ネタが枯渇してきましたが頑張って更新していきます！ (2021年3月26日 22時) (レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみく読ませてもらってます、更新楽しみにしてます頑張ってください (2021年3月26日 14時) (レス) id: 51f6c9b5da (このIDを非表示/違反報告)
有無@気ままに更新(プロフ) - 果鈴さん» コメントありがとうございます！ほんとだ…全然気づかなかった…！ご指摘ありがとうございます！助かりました！お恥ずかしい限りです…これからも楽しんでくれると嬉しいです(*_ _) (2021年3月15日 21時) (レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有無@気ままに更新 | 作成日時：2021年1月17日 15時
