Ωの狐が18匹 ページ19
狐耳に霧吹きで水をかけられ
濡れた狐耳を櫛で梳かされる
『棘先輩…耳、べちゃべちゃなんですけど…』
意識していなくても狐耳が水を飛ばそうとピルピルと動く
終いには頭を振って水を飛ばそうとする
狗「おかかー」
棘先輩はダメだと伝え、ドライヤーを持ってくる
コンセントを差して、カチカチと音を立てスイッチをONにすると温かい風が狐耳を撫でる
『…んー……』
その風が気持ちよくてぼんやりとしてしまう
狐耳の近くの髪も濡れているからか、棘先輩は頭を撫でるように乾かしてくれる
数分してドライヤーを切る音が耳に入る
ぼんやりとしていた頭が徐々にはっきりしてくる
『…俺棘先輩の手好き』
狗「ツナマヨ？」
『うん、ちゃんと男らしいのに、優しい棘先輩の手』
そう言うと棘先輩は少しポカンとした後、嬉しそうに笑った
『さて、おかげで耳もさっぱりしたし、ありがとうございま「おかか」…』
くっそ、騙されてくれなかった
何とか尻尾の方は手を出させないようにしたかったが、そんなに上手く行かないようだ
棘先輩はポンポンとベッドの上を叩く
ここに座れということだろうか
『先輩、尾は多いから疲れたら終わっていいですからね…？』
狗「しゃけしゃけ」
ベッドの上に座り、棘先輩へ背中を向ける
尾の毛量はそれなりあり、しかも湿気で跳ねまくっているので遠くから見てもぐちゃぐちゃになっていることが分かる
棘先輩はそんな尾を見てゆっくりと撫でていく
はね具合を見ているのだろうか…
ギリっと歯をかみ締め、声が出ないようにする
『…っ』
快感で体が震える
ただ尾を撫でられているだけなのに
『…ぁ、』
ブラシを通され力の抜けた声が出てしまう
咄嗟に口を押さえて声が出ないようにする
ゾワゾワとしたものが背中を流れる
『ん、っ………ぅ…』
狗「おかか」
『んむっ…』
棘先輩は俺の唇を指で撫でる
ゆっくり、ゆっくりと形をなぞるように
習慣とは怖いもので
俺はおずおずと口を開け、棘先輩の指をちろりと舐める
狗「しゃけ、ツナマヨ」
褒めてくれた
棘先輩が、褒めてくれた
それが嬉しくて指を口に迎える
『ふ、ぁ……えぅ…』
口は開かれているので当たり前に声が出る
恥ずかしさは消えていない
だが、今声を我慢しようとしたら恐らく棘先輩の指を噛んでしまう
そう思い、俺は無様に声を上げるのだった
_________________
『何の習慣か？』
『…スるときのだよ』
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有無@気ままに更新(プロフ) - 呪術廻戦好きｶﾞｰﾙさん» コメントありがとうございます！ご愛読頂きありがとうございます！更新頑張りますー (2021年4月8日 8時) (
レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
呪術廻戦好きｶﾞｰﾙ - いつも楽しく見させてもらってます！ これからも頑張ってください！今は更新亀さんだしそんなにだしてないけどぜひ私の作品見てみてください！(´`*) (2021年3月27日 13時) (レス) id: bb4087a6f5 (このIDを非表示/違反報告)
有無@気ままに更新(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます！楽しく読んで貰えているようで嬉しいです…！ネタが枯渇してきましたが頑張って更新していきます！ (2021年3月26日 22時) (レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみく読ませてもらってます、更新楽しみにしてます頑張ってください (2021年3月26日 14時) (レス) id: 51f6c9b5da (このIDを非表示/違反報告)
有無@気ままに更新(プロフ) - 果鈴さん» コメントありがとうございます！ほんとだ…全然気づかなかった…！ご指摘ありがとうございます！助かりました！お恥ずかしい限りです…これからも楽しんでくれると嬉しいです(*_ _) (2021年3月15日 21時) (レス) id: 5c479b641a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有無@気ままに更新 | 作成日時：2021年1月17日 15時
