狐、オメガです【呪術廻戦】

Ωの狐が13匹 ページ14

虎「A、おーい起きろー」


ペシペシと頭を叩かれる感覚
目を開ける


『ん"ー……おはよ』


虎「ん、はよ。はい、制服」


虎杖はそう言って俺の制服を渡す
わざわざ取りに行ってくれたようだ
ありがたい



『朝強いの羨ましいわ…』


虎「そう？そんな強いとかは感じねぇけど」



1発で起きれる時点ですごい
俺も特別低血圧とかじゃないんだけどな…

ゆっくりと体を起こして着替え始める
まだ頭がぼんやりしている









虎「A、昨日宿儺と何かした？」


『…』


一瞬で目が覚める
まさか起きてた？いや、虎杖が意識を戻していたら俺も生得領域抜けれたはず…多分



『何も。…なんで？』


虎「いや、何か今日妙に宿儺が大人しいから」



おいおいおい
満足して大人しくなってんじゃねーよ、呪いの王様
虎杖は鈍感に見えて結構鋭いところあるんだぞ







宿「小狐なら昨日俺と生得領域で交わったぞ」


虎杖の頬にある宿儺の口が動く
静寂の時間が流れる

今何が起きた？



ぶわっと変な汗が出る
羞恥とかそんなのは1ミリもない
ただ焦りだけが俺の中にあった



宿「俺のモノを飲み込んで、ヨガリ狂っていたなぁ…」


『黙れ！お前ほんとに黙れ！！』



無駄だと分かっていながらも虎杖の頬にある宿儺の口を押さえる
虎杖の手から笑い声が聞こえる


虎「A」



名前を呼ばれてハッとする
虎杖はこちらを見つめていた


『ち、ちがっ…宿儺とシようとして虎杖の部屋来たんじゃなくて』



必死に伝えようとするが説明すればするほど墓穴を掘るような気がしてならない
焦りで何を考えているのかすら分からなくなってくる


『ね、寝れなくて…虎杖の隣で寝たら落ち着いて寝れるような気がして…』



隠そうと思っていた事まで口から溢れ出てくる
もう何をどうしたらいいのか分からない


虎「じゃあ、今日寝れるように俺の部屋な」


『…へ…？』



虎「？…だからさっきも眠かったんだろ？今夜は宿儺出ないようにするからさ」



ポカンとしてしまう


虎「だから、今夜は一緒な」



ニコリと笑いかけられる
どう反応したらいいんだ…

とりあえず頷いておく



虎「よし、んじゃ学校行くか」


『…俺虎杖のそういうとこ好きだわ』


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虎「よくあそこから無傷で帰ってこれたな」


『いや、腕折られかけた…』

宿「貴様が悪い」

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