狐が2匹 ページ3
五「んじゃ、悠仁とAでそこの建物の呪い払ってきて」
『……は?』
待て待て待て
状況を理解しろ
さっき俺は自己紹介を何事もなく終わらせて
それから何故か全員ここに連れてこられて
虎杖と一緒に建物に放り込まれて__
『…なんで気づかなかったんだ、俺は…』
少し考えれば分かることだろ
登校初日、実力や他の人達との連携の可否
その他もろもろ見るに決まってるだろ
1人気分が落ちている俺を心配そうに見る虎杖悠仁
確か…宿儺を取り込んだとかなんとか
『あー…ごめん、虎杖で合ってるよね?うん、行こっか』
パッと顔をあげ、にっこりと笑ってみせる
虎「なぁ、Aって具体的にどんな呪術使うんだ?」
建物内を歩きながら虎杖が問う
うーむ…なんと説明すべきか
『簡単に言うと、他人の怪我とかを自分に移すこと、要は回復要員だね』
階段を登りながら言うと前を歩いていた虎杖がバッとこちらを振り向く
虎「え、じゃあ俺が怪我したら…」
『……(ニコッ』
何も言わずに笑ってみせると
虎杖は少し間を置いて笑った
虎「んじゃっ、俺が怪我しなきゃいいだけだな」
予想外の返答にポカンとしてしまう
そんな俺を見て虎杖はまたニコリと笑った
『んふっ…ふふふふっ…』
あまりの純粋さに笑いが止まらない
なるほど、これは悟が気に入るわけだ
『うんうん、よろしく頼むよ。…それじゃあ、まずは呪いの様子見といこうか』
そう言って俺は悪意の気配がする方へ歩みを進めた
_______________
虎「Aって不思議なやつだよな」
『え、…虎杖も相当だと思う』
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作者名:有無@気ままに更新 | 作成日時:2021年1月9日 21時