隣の席は女子グループのリーダーです。２

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『一方で影浦隊長と北添隊員、弓場隊長と帯島隊員、藤堂隊員と辻隊員が合流の動き！
弓場隊長と帯島隊員、辻隊員と藤堂隊員の合流地点が少し重なっている模様！

辻隊員は女子隊員が苦手と有名なので、帯島隊員と辻隊員が出会ってしまえば、辻隊員は高確率で落とされると思われます』


『……そういえば、藤堂は女子だが、大丈夫なのか？』


『あ、本当ですね……。やはり同じ隊に所属する以上、大丈夫なのでしょうか？』


『あー、藤堂と辻は結構仲良いぜ？
俺も最初は驚いたけど、いつも話をするうちに自然と話せるようになったって話』


『そうなんですね！
なら今回は、辻隊員と帯島隊員が戦わなくていいように、藤堂隊員がフォローを入れる形になるのでしょうか？』


『そうなるな』





米屋の説明に、武富が今後の展開を予想していく。


その時、ちょうど盤面が動いた。





『おっとここで！中央の戦いに決着がついた！
神田隊員、四人からの総攻撃になす術なく緊急脱出！致命傷になるダメージを与えた奥寺隊員に特典が入ります』


『ま、あの４人でここまで持ったならいいほうだろうな』





太刀川の呟きに、緑川たちも頷く。





『しかしこのままでは、戦力的に東隊の二人が不利！一時離脱を狙うが二宮隊に隙はないぞ！？』


『……まあこの状況なら、東さんが撃つのが早いだろ』





画面に、緊張にも似た注目が走る。


太刀川の予想通り、東が二宮を狙撃した。


二宮もくるのはわかっていたようで、サイドステップを駆使して避ける。


その隙に、東隊の二人は戦線離脱した。





『小荒井隊員、奥寺隊員逃げ切った！しかし、遅れを取りながらも、二宮隊長は二人を追う姿勢！』


『二宮さんは、ガンガン点取りに行くからな〜』


『一方東側ですが、辻隊員はうまく鉢合わせをかわせた模様！オペレーターの補助が大きいか！
辻隊員はこのまま南東にいる藤堂隊員のところへ向かいます』


『藤堂は何してんだ？ずと動いてないだろ』





武富の実況に、そう疑問を呈する太刀川。


それに応えるように、武富は藤堂が映るようモニターを調節した。





『どうやら、高台の上で狙撃の構えをとっている様子！
そのスコープは何を写しているのか！』

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