50,「美味」 ページ6
私は腕を突き出して、ズイッと半間君の前にソフトクリームを突き出した。
「…………なに？くれんの？」
『ちっげぇよ！！あげる訳ねーだろこれは私に食べられるべくして作られたんだからな！！』
ただ半間君にソフトクリームの偉大さを教えてあげようと思ってな、と言うとまた吹き出された。
半間君は笑いすぎなんだよ。まじで。見る度笑ってんじゃねーかよ。
『見ろ！これ！！めっちゃ美味しそうだろ！？特に最初の一口が一番美味しいんだ！甘さが本当に口の中で広がるんだよ！濃厚な物だと舌触りが違ってな！？』
「確かにうまそうだよなぁ」
『！！だろ？まあコレは私のだからあげないけどな！食べたかったら自分で頼んで………』
すると、そこで腕を引かれた。続けようとした言葉は消える。
ビックリしていると、
ぬるり、の自分の腕に何かが這った。
『ひゃ、！！？』
「うっわ、想像以上にイイ声だなぁ」
『なっ、っ、はぁ！？待っ、ぇ、』
見ると、私の腕に半間君が舌を這わせていた。待て待て何で？擽ったいっていうか半間君の舌が暖かくて吃驚したっていうか、
『おっ、おい何してんだっ！？私は食べ物じゃねぇ舐めるなバカヤロー！！
………わ、分かった！ソフトクリーム一口やるからっ！美味しそうなんだろ？やるよ！だからやめっ、』
「あぁ？何言ってんだぁ？さっきのうまそう、ってのはお前の腕に向けて言った言葉だぜ？」
『……………………へっ？』
「腕突き出してきた時とかお前の肌の白さが映えてて良かったよなぁ」
『え、えっ、』
なぞる様に私の腕を触る半間君。私の顔は段々と赤くなっていく。うわ、熱い。何だこれ、熱い。
「ほんと………かぶりつきたくなる程、うまそう」
『ひ、ひぇ……っ、』
ぞわぞわっ、と何かが背筋をかけのぼる感覚がして、思わず背筋をぐんっと伸ばした。
「ばはっ、良い反応……こりゃハマるわぁ」
む、無理、半間君の顔が恥ずかしくて見れねぇ。
つーかヤバい奴なのは変わってねぇ…………！！！何ならヤバい度増してる気がするんだが！？
ー
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愛\(??)/(プロフ) - 続きが楽しみです！！ (9月8日 16時) (
レス) @page37 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です最強です文才天才すぎですめちゃくちゃ好きです、、お手隙の際に更新してもらえたら嬉しいです！！完結までついて行かせてください！ (2023年1月20日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 可愛いのとか、弟にしたくなるきもちわかります！こんなにも私が望んだ作品はないです！！ありがとうございます！！これからも更新頑張ってください (2023年1月2日 2時) (レス) @page33 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新ってしないんですか？私、この小説が大好きです！ 更新待ってます！！！！ (2022年7月24日 1時) (レス) id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃ - サーモン……！！寿司ネタのサーモンは苦手ですけど、塩焼きの鮭なら大好きでありますわ！！！なので……続きをお恵みくださいまし………ｶﾞﾊｯ… (2022年7月16日 19時) (レス) @page40 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2021年8月4日 22時
