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『舘さんっ、やめてくださいっ！』
このままじゃ駄目だ、と思い必死に訴える。
舘「…やめて欲しかったら涼太って呼んで」
『…涼太くんっ、やめて、、』
涙目になりながら見つめると一瞬驚いた顔をした後すっと離してくれた。
舘「よく出来たね、A」
そう言って頭をぽんぽんとした後、ちゅっと口付けされる。
『…っ！』
舘「あとは俺が作るから姫は指を消毒して絆創膏巻いて座って待ってて」
放心状態のわたしとは対照的に涼太くんはいつも通りの紳士的な態度に戻っていた。
まだドキドキしながら救急箱を取り出し処置をしてぼーっとしていると、
舘「姫、出来たよ」
とあっという間にオムライスが完成していた。
結局ほとんど手伝えなかったな…
でも完成されたオムライスはとっても美味しそうで目がキラキラしてしまう。
食べる準備をして涼太くんと「いただきまーす！」と食べようとすると、
ガチャっとリビングの扉が開いた。
渡「あれ？二人だけ？」
舘「そうみたい。姫と二人で作ったんだけど翔太もオムライス食べる？」
『わたしは全然作ってないよ！ほとんど涼太くんが…』
そう言うとなぜか翔太くんは不機嫌になり
渡「ちっ。俺はいいわ」
と言った直後に「ぐ〜〜」とお腹の鳴る音がリビングに響き渡った。
渡「…やっぱり食べようかな」
翔太くんの返事を聞くよりも先に、涼太くんは返事を分かっていたかのように手際良く卵を焼いて翔太くんのオムライスを作ってあげた。
渡「うわっ！うまっっっ！」
一口食べると子どもみたいに目をキラキラ輝かせてもぐもぐ頬張っている翔太くん。
さっきまでの不機嫌はどこに行ったのやら。
翔太くんって良くも悪くも感情がすぐ表に出ちゃうんだろうな。
そう思ったらなんだか憎めなくなってきた。
『卵がとろとろで本当に美味しい！涼太くん天才！』
舘「ははっ、笑顔でそう言ってもらえるのが一番だよ」
翔太くんは一口食べるたびに「うわっ！」とリアクションをしていて、思わず笑ってしまった。
『っあははは！翔太くん、何かに撃たれてるみたいで可愛い！』
渡「…可愛いってなんだよ」
翔太くんとこんなに笑い合ったのなんて久しぶりだ。
渡「あの時は本当にごめんな」
『うん、もう怒ってないよ』
突然手を握られ真剣な表情で言う翔太くんが反省したのは十分伝わったから、笑顔で許すことにした。
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なむ - もう更新しないんですか…？ 続きが気になります。ゆっくりでいいので更新待ってます！ (10月23日 23時) (
レス) id: ec35228bfa (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 好きです！楽しみにしてます (2023年1月18日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
レリリ(プロフ) - すごく面白いです。忙しいと思いますが更新待ってます (2022年10月3日 12時) (レス) @page31 id: e9c04f2da0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 更新待ってます！！ (2022年5月10日 0時) (レス) @page25 id: 300c84084f (このIDを非表示/違反報告)
Nina - 更新待ってます‼️とても面白いです‼️ (2022年5月9日 22時) (レス) @page25 id: a69d533e05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：My | 作成日時：2021年9月21日 17時
