検索窓
今日:21 hit、昨日:57 hit、合計:291,500 hit

. ページ4

▶︎向井Side





向「日も落ちてきたしそろそろ帰ろか」



そう言って立ち上がり、Aちゃんの分の缶も持ってゴミ箱に捨てにいく。




カランとゴミ箱に落ちる音と共に『こーじくん!』と呼ばれて振り返る。




『楽しいデートでしたね』




振り返ると天使のようにふわっと笑う君。





向「え?これってデートなん?」

『二人きりでお出かけなんて、わたしはデートだと思ってました』




悪戯に笑う君。あぁ、本物の天使や…


いや、小悪魔か?





向「デートやったら、手繋いでいい?」


え?ときょとんとするAちゃんをよそに手を握って歩き出す。




あー、今俺絶対に顔真っ赤やん!


ちらっと横を見ると耳まで真っ赤なAちゃん。




あー、なんでこんなに可愛いんや!

夢中になってまうやん!




向「手繋いだ仲やし、これからは敬語もなしやで。」

『う、うん…』

向「ほら、危ないからこっち歩きや」



Aちゃんを歩道側に引き寄せて今度は恋人繋ぎにして歩き出す。




帰りの道のりは何話したかほとんど覚えてへんほどドキドキした。







学校の敷地に入ったところで後ろから声が聞こえてきた。



「あー!リア充がいるー!」

「おい、康二なに抜け駆けしてんだよ」



振り返るとめめラウが散歩から帰ってきたようだった。




向「そこの公園でコンテスト用の写真撮ってたんや。」

ラ「え?Aちゃんがモデル?絶対可愛いじゃん!
ちょっとその写真見せてよ!」

向「あかんよ!俺だけに見せた表情やもん!」

ラ「え?コンテストに出すんでしょ?みんな見るじゃん?」

向「それはそれ!これはこれやの!」

目「おい康二、いつまで手繋いでんの?」

ラ「あ!僕こっちの手繋ぐー!」




機嫌の悪いめめとは裏腹に無邪気にAちゃんと手を繋いでぶんぶん振ってるラウ。




Aちゃんもそんなラウを見てにこにこ嬉しそう。





あー、これは前途多難やな。








寮に着くとみんなリビングに集まっていた。


佐「おかえりー!」

阿「あれ?みんなでお出掛け?」

ラ「違うよー!僕とめめは散歩デート。
こーじくんとAちゃんは公園デートだよ!」

深「あれ、康二やったな?」

渡「ちっ」

向「ちゃうねん!コンテスト用の写真撮ってたの!」

舘「姫がモデルなら間違いないね」

ラ「でも写真見せてくれないんだよー!」

目「おい、康二見せろ」



なんて騒いでるみんなを尻目に急いで部屋に戻った。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (657 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4769人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なむ - もう更新しないんですか…? 続きが気になります。ゆっくりでいいので更新待ってます! (10月23日 23時) (レス) id: ec35228bfa (このIDを非表示/違反報告)
マスコット - 好きです!楽しみにしてます (2023年1月18日 3時) (レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
レリリ(プロフ) - すごく面白いです。忙しいと思いますが更新待ってます (2022年10月3日 12時) (レス) @page31 id: e9c04f2da0 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - 更新待ってます!! (2022年5月10日 0時) (レス) @page25 id: 300c84084f (このIDを非表示/違反報告)
Nina - 更新待ってます‼️とても面白いです‼️ (2022年5月9日 22時) (レス) @page25 id: a69d533e05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:My | 作成日時:2021年9月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。