Distance makes the heart grow fonder

♯23 ページ24

深く唇を奪われ、口内を愛撫しながら、彼が二人の間にある濡れそぼったものに指を絡める
同時に俺の中の太輔が、奥を突き上げてきた

思いがけないくらいぞくぞくして内壁がよろこぶように彼のものに絡みつく

「大丈夫そうだね 宏光が感じやすくて本当によかった…」
目元にキスをして
「どうしても欲しくて無理をさせてしまったけど堪らなく気持ちよくて、僕だけ幸せになってる気がして」
「…そんな…」

溶けたあたまでは上手く言葉として伝えられないけど、気持ちいいのも幸せなのも自分の方なのに
そんな気持ちを察してくれたのか

「同じ気持ちでいられるなんて、僕達はとても幸せな恋人同士だ これからもっと幸せになろう」
腰を抱え直され、内部にある熱の位置が変わり、それがまた違う刺激となり身を震わす

くすっと笑われ太輔の腰がゆっくり引かれ、あわだつ快感に息も出来ずにいると今度は押し入ってくる
「……っ」
初めてなのにこんなに気持ちいいのはおかしいのかもしれない

「気持ちいい？」
「ん…」
「宏光を沢山泣かせてしまったけどその甲斐があったな 宏光が気持ちいいと僕も凄く気持ちいいから何も心配しないでもっと感じたまま僕に見せて」

言い終わった途端、俺の中にある太輔が反応したところを確かめるように深く浅くついてきて、声を抑えようとしてもひっきりなしに零れてしまう

「もっと聞かせて」
「やっ…あぁっ……っ」
「宏光…ひ…ろ…」
「あぁっ たい…け…あっ…」

泣きすぎてもう涙も声を枯れ果てるくらいまで追い込まれ、更に勃ちきったところに指を絡められたことで限界に達し、太輔の手を汚してしまった

びくびくと達し、内壁が太輔のものに絡みつきうねったことにより太輔が息をついて眉根を寄せる
「そんな風にされたら中に出してしまう」
「…ください…」

黒曜石の瞳が更に色濃くなり、余裕を無くしたみたいに突き上げられ、最奥にたっぷりとした熱を撃ち込まれた

その感覚さえも快感で、もう全然力が入らない

息も絶え絶えになった彼が俺を優しく抱きしめ
「…ありがとう 愛してるよ宏光」
重くなった瞼を上げ
「…僕も愛してます」

愛おしげに見つめる黒曜石の瞳を見つめ返したのを最後に俺はそのまま意識を失った

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