アンナチュラル〜Another story〜【横暴な彼の素顔】

Mikoto's story ページ27

中「しーっ」

映画に見とれていたのに会場に響いた中堂さんの声に、2人に視線を移した。

久「何やってるんですかね…」

「多分中堂さん緊張してるんじゃない？」

神倉さん達も頭を抱えてクスクスと笑っている


どの料理も美味しくて映画なんて必要なかったんじゃないかと思った。

でも映画も終盤…
家族の良さがすごく伝わってくる映画で
涙がなしでは見られなかった。

久「ミコトさん。」

私を心配したのかろくは私の手を握ってくれた


プロポーズの舞台だと言うことを忘れ、映画を満喫してしまった。

エンドロールが始まり一度外に出て欲しいと言われていたので、全員で外に出ることに。


東「よかったね」
「ねー」

なぜかニヤニヤしている東海林が気になる

「あ、」久「すいません」

「「しーっ！」」

手をつないでいたこと忘れていた。


ビューんっ

大きな音と同時にスクリーンに映し出される言葉を想像もしてなくて釘付けになった。

【振り回されるデートも悪くない】

【お前は俺の生きる意味だ】

Just you and Iと共に流れる映像に付けられたメッセージはストレートすぎて中堂さんが考えたものとは思えず。全員言葉が出なかった。

【もう俺の前からいなくなることは許さない】

2人の今までを知っているからこそ
涙が出た。

中「A…必ず幸せにする。

結婚しよう」

「よろしくお願いします」

指輪を差し出す中堂さんは悔しいけどかっこよく見えて、それを受け取るAもとても綺麗だった。

「系、大好き！」

Aが中堂さんに抱きつくと
会場が明るくなってスタッフさんにどうぞとされる


「Aー！おめでとう！」

幸せそうで私達も嬉しい。




「実はずっと後ろの席で映画も見てたんだ」

「え？」

中「お前らが食いたいってうるさかったんだろ」

東「嘘、中堂さ…んんっ」


今日はそうゆうことにしといてあげる。




「結婚式は呼んでよ？」

「この歳でドレスって変じゃないかな？」

中「他と比べ物にならないくらい
綺麗に決まってんだろ」



今日の中堂さんは最後までストレートでカッコよくて、見てるこっちが照れてしまった。


___Next

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←1week ago

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す