検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,816 hit

△5 ページ5

「…え、なに突然」



たくろうに真っ直ぐ見つめられて、思わず目を逸らしてしまう。



「……………そりゃ、ね?いつかはしたいよ、いつかはね?」



私だって、いつかは結婚したいし良い家庭を築きたいと思っている。

…って、なんでこんな話してんだろう。



すると彼が、またもやポテトに指を伸ばしながらゆっくりと口を開いた。



「今まで彼氏もろくにいたことないのに、まともなヤツと結婚できるん?(笑)」



…は。



「…だって…だって高1のとき彼氏つくるって張り切ってたのに…!はは…!」



彼のツボに入ってしまったのか、両手で口を抑えて涙が出るのを必死で堪えているように見えた。



「あ、あれは…!もううるさいなあ!!!」



私は高1のとき、彼氏を作ろうとしてまずは色々な人と友達になった。


その結果、隣のクラスのとある男子に告白された。ストレートに「好きです」と言われ、素直に嬉しかった。…が。




まだよく知りもしない人と、私は恋人になるの?
私の何を知ってて、どこを好きになったの?
そもそも付き合うってなに?






「……気持ちは嬉しいけど…ごめんなさい…!」



なんだか怖くなってしまい、その場から逃げるように走り去ってしまった。



鞄を取りに教室へ帰ると、



「……っ!…たくろお〜〜〜…助けて………」


「…おお、どうした」



偶然、たくろうが残っていたのだった。


…もう全て話してしまおう。



このときの彼によると、私は"追いかけられると逃げたくなるタイプ"らしい。

▽6→←▽4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年6月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。