魅惑的で不思議 【名前変換オリジナル】

#６ ページ6

「つーか寝てんの？遥馬」


『そうみたい。寝てないのかな』


「……コイツ不思議なヤツなんだよなぁ」


『初めて結人に共感した』


「ブッ飛ばすぞ」


時々物騒な言葉も交えつつ、結人と会話。

結人曰く、時々虚空を見つめてたりとかボーッとしてたり、独り言呟いていたりするらしい。

不思議だね。


『え、てかさ。結人は宮浦くんと長良いの？』


ふとした疑問。

自分から情報を率先して出さない宮浦くんは、(申し訳ないけど)友達が多いわけではない。居ないことはないし、むしろ私より多いと思うが。


「ん？めちゃ仲良いよ。俺LINE持ってるもん」


『……why？』


「唐突な英語やめろ」


『え、結人友達居たんだね。草』


「一旦落ち着くか○されるか選べ？？」


『え、選択肢くれるの？優しぃ♡』


「バルス」


多分やってること小学生かそれ以下。あ、でもバルスは知らないか。

……ではなく。

目を伏せて眠る宮浦くんが絵になりすぎていて、しばらく２人でじっと観察していた。

一体、どんな生活をしているのか。家庭環境は良かったのだろうか。男子にしては痩せぎみの体つきに心配になる。


「なぁ……A」


『ん？』


「夏休み、もうすぐだよな」


『もうそんな時期だっけ』


「高校最後の夏休みだし、……その、どっか行かね？」


『え、楽しそう。いいじゃん』


どこか堅苦しい空気感。

どうしたものか、結人のいつものおちゃらけた雰囲気は感じ取れなかった。


「夏祭り、とか……」


『えー！行く！』


「……俺も行こっかな」


『え、宮浦くん？！』

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