▼（完） ページ31
言い終わるのが先か、
はたまた廉が腕を引いたのが先か、
じんが理解する間も無く、
すでに重なっていた2人の唇。
「ちょっと廉！見せつけないでよ」
「なぁに、海人にはまだ早かったん？」
「そうじゃないけど！」
こうしている間にも、
じんの顔はみるみる赤くなっていく。
「廉、じんがパンクする」
なぜか手でじんに風を送っている岸くん。
どうやら熱を下げてあげているらしい。
「あー岸さんいいよ。ありがとう。
じんの熱は俺が冷ますから」
俺ら先帰るわ。
そういってじんを連れて店の外へと向かう廉。
じんは未だ一言も話さない。
恥ずかしさで口が開かない様子だ。
「そっ。気をつけて帰れよ〜」
岸からの声かけに
口角をあげて返事をする。
「廉」
後ろから聞こえたのは紫耀の声。
「あんま無理させるなよ」
「わかってる」
その言葉を聞き
じんの顔がさらに赤くなる。
ここで気になるのは、
紫耀がなぜ無理“させるなよ”と言ったのか。
無理するなよ、ではなく
させるなよ、だった意味。
それは、廉ではなくじんを
気にかけてのものだったから。
じんに無理をさせるな。
紫耀はそう言いたかったのだ。
なぜなのか、
それは・・・
廉とじん。
2人が付き合っているから。
もう答えはわかっただろう。
24時。
夜はまだまだ長く続く。
(完)
特に指定がなかったので
一度書いてみたかったホストパロに挑戦したのですが
難しい…！ホストをあまり知らないので
間違いがあったらすみません汗
リクエストありがとうございました。
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作者名：うめもも | 作成日時：2021年9月13日 13時
