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少しネクタイを緩めて
出て言った廉。
控え室にはじんともう一人のみに。
「てかじん。なんでそんな顔赤いの。
まさかまた飲みすぎた？」
「もう、海人うるさい・・・」
クッションに顔をうずめたじんに
海人と呼ばれた男は
またさらに詰め寄る。
「その反応、廉だ。
そうでしょ絶対。なんか言われた？」
「別に関係ないからっ」
側から見たら、じんの態度は
冷たく見えるだろう。
だがしかし、髪の毛の隙間から覗く耳は
見事に真っ赤っか。
照れているのが丸わかりだ。
「は〜さすがキング様。
うちの従業員まで虜にするなんて」
海人の口にした“キング”と言う言葉。
それはこの店のNo.1のこと。
そう。先ほどの彼、廉は
この『K & P』のキング。
つまりNo.1なのである。
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作者名：うめもも | 作成日時：2021年9月13日 13時
