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「海人、飲み物買ってきた。あとクスリも。廉起こせそう？」
少ししてから手にビニール袋を持った紫耀が入ってきた。
そういやいないなとは思ってたけど、
廉のためにクスリを買いに行ってたらしい。
軽く挨拶を交わし目線は再び廉の方へ。
なんやかんやこいつもお兄ちゃんなんだな。
「廉〜紫耀がクスリ買ってきてくれたよ。
起きれる？」
「んん、」
海人が優しく頭を撫でると、
眉間にしわを寄せながらうっすらと
瞼が開かれる。
「かいと」
「んー？」
「クスリいらん、」
そう呟いた廉はまたしても瞼を閉じ、
今度は海人の腰にギュッと抱きつく形で
顔をうずめてしまった。
「こら廉。飲まなきゃ体調良くならないよ。
俺が飲ませてやるから起きて」
ちょっと厳しくも優しい口調の紫耀。
まるで本当の兄弟のよう。
きっとKINGは昔からこうだったんだろうなぁ。
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作者名：うめもも | 作成日時：2021年9月13日 13時
