▼（完） ページ13
「あはは、紫耀大丈夫？
相変わらず大げさやんな。おまぬけさん」
右頬をさすりながら受け取った紫耀は
恨めしいとでも言うように
俺を睨みつけ
ニヤッといたずらっ子のような
笑みを浮かべたかと思うと、、、
「っあっつい、！」
「ふはは、お返し。
思ったより熱いでしょ」
今度は俺が頬をさする番になり、
お互いに顔を見合わせて笑い合う。
この瞬間が何よりも楽しい。
どんなにバイトが辛くても
紫耀と会えると思うとそれが苦では
なくなるくらい。
それくらい俺の中では紫耀が大きくて。
紫耀からもそれが伝わってくる。
庶民の俺と御曹司の彼。
立場は全然違うし、
住んでる世界もきっと違う。
それでも紫耀は
変わらず俺に寄り添ってくれていて。
きっといつかは困難に
立ち向かわなければならない時がくる。
それでも、隣に紫耀がいてくれたら
何事も上手くいく、そう感じるんや。
俺たちの関係は
俺の家族も、紫耀の家族も
誰も知らない。
秘密の関係。
だけど、いつかは
認めてくれるって。そう信じて。
「紫耀。もしもこの先
大変なことが起こったとしても、
「俺が廉を守るから。
だから、ずっとそばにいてほしい」
俺もそう言おうと思ってた」
大丈夫、俺たちなら。
自然と手が重なり合ったのを合図に
肌寒い夜の中、
駐車場で２人の影が重なった。
(完)
リクエストに添えていたでしょうか汗
御曹司と庶民の禁断の恋、いいですねっ！
リクエストありがとうございました。
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作者名：うめもも | 作成日時：2021年9月13日 13時
