We are...３

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どうしていつもこうなるんだろう。



屋上へと続く階段を全力で駆け上がる。



好きになってくれないなんてわかってたよ。



屋上へ着くと、
堪えきれなかった涙が溢れ出す。




ーー神様は残酷だ。



なにも、彼が告白を受けている姿を
見せなくたっていいじゃないか。



相手に想いを伝えられない俺は
フェンスに寄りかかって涙を流すことしかできないんだ。



空は、一面が雲に覆われていた。

雲は、綺麗なグレーを滲ませて
空全体を包んでいた。



彼は悪くない。
そんなの知ってるよ。
だから余計に辛いんだ。



「げーんき」



見上げると、さっきと変わらない
明るく爽やかな香りが鼻をくすぐる。



なにも言わず、俺の隣に座った君。
今君はなにを思うの？



「汗出てる」



「うん、走ったから」



きっと俺を追いかけてきてくれたんだ。


さっきのこと、見てたはずなのになにも聞かないんだね。
それも彼の優しさだろう。



「わかってたんだ。結ばれないって。
俺はいつもそうだから。
覚悟だって出来てたのに」



友達として側にいようって思ったのに。



「それでも、告白現場を見るのってこんなに辛いんだね、」



どうして、俺のこと好きになってくれないんだろう。



ずっと、好きだったのに。



そんなの簡単。俺が行動に移さなかったから。




だけどさ、


「好きって言えないんだ。
…好きだから、言えない」

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