ほくとをちょっと長く愛でる１ (ページ32)

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すれ違い18 北斗side ページ32

大我は樹とは友達以上の好意はないって聞いて…涙がこぼれた。

大我はずっと抱きしめてくれてて。

「なあ、北斗、聞いても…いい？」

なんとなく歯切れが悪い京本。

「うん、なーに？」

「北斗って、そのさ、ジェシーが…好きなんじゃなかったの？」

あ…誤解されたままだった。

「ちがうよ…ジェシーは、メンバーとしては好きだよ。でもそれだけだよ」

「じゃーさ、あの時、なんでジェシーのシャツを抱きしめてたんだよ…」

「…ま、間違えたの…」

「は？間違えた？」

「うん、…京本、同じ柄のシャツ持ってるでしょ、だから、その…ま、間違えたんだよ…！」

マジで…恥ずかしい告白してる。
俺…きっと今、顔、真っ赤だ。

「そう、か、うん、分かった、間違えたんだな…」

なんか京本も赤面して、変な返事してるし。

　

それから、

「北斗…ごめん、ごめんな」

「ううん、俺も…ごめんなさい」

二人して謝って。
　

『ごめん』

の中に沢山の事が入ってる。

言わなくても、今なら、全部分かる。

京本のごめんが。

俺のごめんが。

俺は京本の全部が許せるし、
京本もたぶん俺を許してくれるはず。

俺たちはその晩は…お互いに抱きしめ合って朝まで一緒に眠った。