１４ 海中 北斗side ページ15
たろ「北斗、明日は満月だから絶対に連れて行ってよね？」
「分かってるよ。そんなに海上に行くの楽しみ？」
今日は真珠を集めて結婚する樹の為に首飾りを作っている。
たろ「楽しみだよ！北斗だって海上からお月様、見るの好きだろ？」
「お月様を見るのは好き。だけど俺は海の中が安心するよ。」
やはり海上に行く不安な気持ちが拭えない。
たろ「そうなの？ねー、北斗が作ってるそれって樹にあげる首飾り？」
「うん、特別な真珠を選んで作ってるんだよ。たぶん風磨からステキな首飾りを贈られてるとは思うけど…ね」
たろ「北斗が作ってる首飾りだって素敵だよ。いいなぁ、樹」
「うふふ、慎太郎がお嫁に行く時に作ってあげるよ」
目を輝かさせて見てる慎太郎にも素敵な首飾りをいつか作ってあげたいな。
たろ「…ねぇ、北斗は？北斗はまだ結婚しない？」
慎太郎は急に寂しくなったのか不安そうに聞いてくる。
「結婚しないよ。このまま南の海にいたいと思ってる」
この間、樹から聞いた結婚話は慎太郎にはまだ内緒。それにその結婚話が本当にあるのかも分からないし…。
たろ「そっか。でも北斗…美人だし…やっぱりいつかは…。
ねぇ、北斗は好きな人魚いないの？」
「いないよ」
俺はそういった感情が希薄なのか、今まで恋愛をしたことがない。
人魚は多情気質だからみんな恋を楽しんでいる。
でも俺は今までそんな感情を持ったことがない。
「北斗ってクールだよね。俺だって好きかもって思う人魚たちいたよ？」
「俺はいいの。この海で高地を支えつつ穏やかに生きてくの。今の生活で満足してるんだ」
「北斗…きっとさ、運命の相手にまだ出会ってないんだよ。多分これから出会うんだよ！」
「はいはい」
運命の相手か。
慎太郎はまだ子供だから、そんな夢見たいな憧れがあるのかな。
たろ「ねー北斗？それ…俺にも何か作って？」
慎太郎が俺の周りに散らばっている真珠の粒を指さしてる。
「いいよ。何がいい？」
たろ「髪飾り！」
「分かった、すぐできるよ」
明日は樹がいないから2人で海上に行く。
あの入り江なら…人間も来ないし静かで安心。
でも念のため慎太郎に無茶しない様にって言っておこう。
「ほら、出来たよ髪飾り」
小さな真珠を組み合わせてお花の形にした髪飾り。
たろ「可愛い！北斗ありがとう！明日海上に行く時に付けていく！」
慎太郎が嬉しそうにしてる姿がとても可愛いらしかった。
いつまでもこんな時間が続くといいな。そう思った。
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
