プロポーズのお返事は？ ページ14
「き、京本…これって…俺、が、貰って…いいの…？」
煌めく指輪を見つめながら…手が、声が、震えた。
まさか京本から今日、プロポーズを受けるなんて思わなかった。
俺たちはたしかに『番』だけどーーー。
また『婚姻する』と『番う』っていうのは違うのだ。
上流階級人達は『番』と『婚姻』を別物と考えるケースが多いのも事実で、実際に番っていても婚姻を結ばないケースは多いと聞いてる。
『番』でもあり『婚姻』も結ぶとなると、もうそれは理由なんて無くてもずっとずーっと一生一緒って事で…。
「ぐずん…きょーもと、いいの…おれで…」
「北斗しかいないでしょ？俺の伴侶は」
「…ひっく…ぐずん…ぐずん…」
「泣き虫さん、返事を聞かせてくれよ？」
返事なんて…
そんなの…決まってる。
だって…おれ、
俺は…ずっと京本と一生、一緒に生きていきたいんだもん。
京本が好きで大好きで…
愛してるのは京本ただ一人。
そんな相手からのプロポーズの返事は…
もう、一つしかないじゃないか。
「北斗…俺と結婚しよう？」
指輪の箱を持つ震える手に京本がそっと手を重ねて来た。
「…は、はい…！…ひっく…はい…よろしく…ぐすん…お願い、します…」
涙が溢れ止まらない。
目の前にある指輪は涙で滲んでよく見えなくなった。
あぁ…鼻水も出てるし、顔はぐしゃぐしゃで…
絶対不細工でひどい顔になってる。
それなのに京本は俺のことをクルッと自分の正面に向かわせると、「俺の『番』はホント可愛いなぁ…北斗、ありがとう」と言うとぎゅーっと抱きしめてくれた。
そしてーーー
京本は指輪をケースから取り出すと、そっと俺の左手の薬指に嵌めたのだった。
今まで指のサイズなんて一度も話したこと無かったのにそれはピッタリで。
「良かった！ピッタリだ…この指輪、北斗に凄く似合ってる！」
京本は本当に嬉しそうに、俺の大好きな綺麗な綺麗な笑顔を見せてくれたのだった。
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おゆまる(プロフ) - 栢木 紡麥さん» 更新のたびに初めの方から読み返していただいていたなんて感激です！番外編も楽しんでいただけたら幸いです😊 (2022年10月7日 12時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みみこはさん» ありがとうございます！番外編の2人にも癒されていただければ嬉しいです😊 (2022年10月7日 12時) (レス) @page21 id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
栢木 紡麥(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品で話が追加される度に初めの方から見返していたので悲しい気持ちもありますが、番外編の方も楽しみにしています (2022年10月6日 23時) (レス) @page20 id: bb37474c14 (このIDを非表示/違反報告)
みみこは - 本編完結おめでとうございます！いつも2人に癒されておりました😊番外編も楽しみにしています！ (2022年10月5日 22時) (レス) @page19 id: 36f66a6694 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - Mizukiさん» 更新、楽しみにして頂いていたんですね！ありがとうございます😊番外編も楽しみにお待ちくださいませね。 (2022年10月4日 17時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2022年6月12日 11時
