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『………。』
目の前にはドヤ顔で胸を張って座る夕と、1枚のプリント。
『何この男前回答。』
「だってそいつイジイジしてっから。」
『夕がどうするかを聞いてんじゃないわけよ。わかる？』
「？なんでそんなキレ気味なんだ？」
『夕のせいでしょうが！！！』
"もっと自信持て歩！！！"と書かれた回答用紙をバンッと叩いて怒鳴った。あの日夕が部活を引退してから、夕は高校入試へと勉強を始めた。あたしはそれの手伝いである。
ある日、あたしの名前を呼びながらバタンッとあたしの部屋のドアを開けた夕は烏野に行く！！と大声で宣言した。一応理由を聞けば女子の制服が可愛いから！！あと学ラン！！！と原作通りの理由が返ってきた。もう少しバレーに関してなんかなかったのかな…。(遠い目)
その話はさておき、今は国語の過去問を解かせていた。あたし(中2)が夕(中3)に。問題の文章の要約をすると、歩という人物が部活でベンチメンバーに入れず、いろいろ心の葛藤があった後に、目立たなくてもいいから最後まで皆を応援しようと自分なりにできることを見つけるという小説もの。
そしてあたしが怒号を上げた問題がこれである。
Ｑ.「ベンチに入れなくても、自分にできることを精一杯やろう。」とあるが、歩がこのような気持ちになったのはどのようなことがあったからか。本文と関連付けて40字以内で書きなさい。
Ａ.もっと自信持て！！！歩！！！！！！
どうして歩を勇気づけようとするのか。そして！の量よ。ビックリマーク悪質乱用罪で逮捕してやろうか。(軽く本気)
もう入試まで3ヶ月。なのに未だにこの状態で大丈夫だろうか。ただただ不安である。本当に。(切実)
まぁあたしがいなくても烏野に入れてるわけだし、大丈夫なんだろうけれども。
ピーンポーン
そうこうしていると、下からインターホンの音が聞こえた。今日は美しき我が両親がいない。ということはあたしが出ないといけない。
『ちょっと解き直しながら待ってて。』
「……ウス。」
夕を２階に置いて、階段をおりてモニターの通話のところを押す。
『はーい新聞ならいらないっすけどー』
"ははっ、新聞て。"
"そう言わんと受け取ってーや。"
『……。』
予想外の関西弁と聞き覚えのある声に、思わず通話を消したあたしの反応は、間違っていないだろう。(焦)
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます！皆さんに楽しんでいただけるよう製作中なので少々待っていてください！ (2023年3月14日 6時) (
レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月14日 6時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます！！パート１でもコメントしてくださって...本当に感謝しかないですｯ！！！ (2023年2月9日 12時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - ハイキューの世界観に夢主ちゃんがハマり過ぎて面白いです！ (2023年2月9日 11時) (レス) @page42 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントあざまぁぁっす！！ (2023年1月23日 19時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨-ゆうあめ- | 作成日時：2022年10月29日 18時
