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「笹倉さんか。俺は海信行。よろしくね。」
『海先輩っすね!あ、あたしの方が年下なんで、下の名前で気軽に呼んでください!』
「じゃあ庵ちゃん。」
やばい、海きゅんの大人オーラがえぐい。ってかなんだかんだ言ってちゃん付けで呼ばれるの初めてじゃね??そのせいか??すごい変な感じする…。(忘れられる及川)
「おーい夜久?どーした?」
「っ!な、なんでもねぇ!」
鉄君の声がしてあたしはその声の方を向く。すると何故かあたしの方をガン見して固まっているやっくんがいた。そういえばやっくんもいたじゃん静かすぎて忘れてたわ。
鉄君がやっくんの意識を引き戻すと何故か挙動不審にそわそわしている。ほうほうこれは…
『あたしの美貌に気がついたか。いやー分かる分かる、あたしってば顔がいいから。』
「…なんだろう切実にさっきまでの俺の気持ちを返して欲しい。」
「これがまた事実なのがムカつくよな。」
「奇遇だな、同感だ。」
『あり?あたし達初対面ですよね???』
さっきまでの顔の赤みはどこへやら。「夜久衛輔だ、よろしく。」とサラッと言うやっくんになんとなく虚しさを感じた。
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「───で、ここが水道。ここでいつもドリンク作ってる。」
それぞれ自己紹介を終えて、あたしはどこに何があるかを一通り教えてもらった。その感想を一言で言うと…
『音駒広い。』
「お前が行ってる中学もだいぶ広いだろ。」
『いや、それとはまた違ってこう、入り組んでるというか。』
「はぁ?」
意味わかんねーじゃないのよ鉄君。あたし方向音痴なの知ってるかな??知ってるよね??道を覚えてしっかりと帰って来れると思う??
……超不安だ。(正直)
「とりあえずドリンク作るか。俺と海はネット張りに行くから、夜久、庵から目ェ離すんじゃねぇぞ。すぐ何かやらかすから。」
「この短期間でなんかわかった気がする。」
『扱いが〜酷いと思うな〜!!!ねぇ海先輩!』
「俺は黒尾に賛成かな。」
『嘘だと言ってくれ頼む。』
何がどうなったらこれだけ扱いがこの短期間で酷くなるのだろうか。あたしがキューティクルだってことは認知なはずだろ?そりゃここまでたどり着くまでに何度か迷子になりかけたけどさ、ここまで扱いが酷くなるかな??
じゃ、後でなー、と鉄君達が体育館へと戻った後、ここにはやっくんとあたしの2人だけ。初対面で2人きりになってしまうと話は当然弾まなくなる訳で、とりあえずボトル取りに行くか、と気まずさを紛らわすように歩き出した。
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優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 紅さん» コメントありがとうございます!皆さんに楽しんでいただけるよう製作中なので少々待っていてください! (2023年3月14日 6時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年3月14日 6時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます!!パート1でもコメントしてくださって...本当に感謝しかないですッ!!! (2023年2月9日 12時) (レス) id: 79e0660dd9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - ハイキューの世界観に夢主ちゃんがハマり過ぎて面白いです! (2023年2月9日 11時) (レス) @page42 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントあざまぁぁっす!! (2023年1月23日 19時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年10月29日 18時