298 ( side sueyoshi ) ページ23
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「飲んでる？」
秀「ちょっとな、お前頼む？」
「ううん、大丈夫。」
秀「そ。」
いつも、隣を歩いてた。
俺が少し前を歩いて、
その手を引っ張ってたこととあった。
だけど、
いつの間にか、Aは、先を歩くようになった。
いつからだろう、小さな背中が、
その小さな背中が、大きく見えてきたのは。
秀「先って見えてる？」
「…そんなわけないじゃん。いつも無我夢中だよ。」
秀「お前のさ、ソロ決めた時ってどんな気持ちだったわけ。」
「んー、なんだろ。全部、全部ファンの子のことしかなかった、」
包み隠さない言葉。
なによりも、自分のことよりも、
いつだってAは、ファンのことが第一優先だった。
それは、あの頃、デビューが決まる、
いや、結成して、ここまでずっと変わらないことで。
秀「お前のソロはさ、お前がやりたかったこと？それともファンの子がやってほしいからやったこと？」
「え？…どうして、」
秀「ソロ前、そんな雰囲気なかったじゃん。三年経ったあのときくらいからずっと、俺らと、ファンの子のこと考えてたお前だからこそ、1人でやるのってどうして決めたんだろうなと思っただけ。」
「うーん、難しいところだなぁ、」
ダンスが、好きなのは知っていたけど、
秀「お前のやりたかったことなの、それって。」
目線が絡む。
驚きにも捉えられるような、そんな目をしている、
この言葉が、あまり正しくない言葉なのは分かってる。
でも、包み隠さない言葉は、
きっと、わかってくれると思ってるから。
「これが、やりたかった。っていうとちょっと違う気がするなぁ。」
解ける目線、
宙を切るその先は、海辺の反射で輝いていた。
「でも間違ってはないと思ってる。私がしたかったのは、みんなの笑顔の理由になりたいだけだから、…だから、それのためなら、」
" なんだってしたいの、"
あの頃みた、意志強さを重ねた瞳に似ていた。
秀「…Aらしいな。」
「そう？まぁ私のしたことが全てが正解だとは思わないけど、」
秀「でも、」
「うん、そうでありたい。とは思ってるつもり。」
まだまだ未熟ですけどね、なんて言いながら、
コテージの柵に身体を預けて上を見上げた。
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ちい - 更新きてくれてありがとうございます！！また読み返して最新話が更新されててとても嬉しくありがたいです！ (2020年6月16日 0時) (
レス) id: 41d72408da (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ちいさん» 遅くなりまして申し訳ありません、コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです＊まだ少し続くと思いますので、お付き合い頂けると嬉しいです！また覗きに来てやってくださいね！ (2020年5月25日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めちゃめちゃ最高です！！何ていうのだろう、、めちゃめちゃ文書が分かりやすいし胸キュンするし、3150で、4回読み直してます！更新楽しみにしてます！！ (2020年5月21日 15時) (レス) id: 9cfad6f983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2019年9月14日 1時
