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191 ( side Sueyoshi ) ページ7

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不思議そうに、
奥の気持ちを隠せない表情を
俺に向けてきた。

ぴくり、と震わせた瞼を俺は見逃さなかった。

秀「…わかったけど、逆も約束してくれんならいいよ。」

西「え、」

秀「あいつもだけど、俺にとってはお前も大切だから。」

こいつは、嘘が下手ってわけじゃないけど、
俺からしたら、表情の一瞬を隠しきれない瞬間がある。

長くいると、こうも手に取るようにわかる西島の気持ちに、
ちょっとだけ、自分でも驚いていた。

秀「どうせ、お前はなにがあっても言わねーんだろ？それじゃあ不公平だし、どっちの状況もわかってた方がいいんじゃねぇの。」

西「…、秀太、」

秀「なに？」

西「いや、…ごめん、そんなこと言われるとは思ってなくて、驚いただけ。」

秀「だからそんな間抜け面してたわけね。」

西「まぬっ、…秀太に隠すの難しいなぁ、」

秀「まぁ、何かは分からんかったからカマかけたけど、当たってただけ。」

困った、と頬をかいた西島の表情は柔らかくなった。

一人でどうにかするつもりだったけど、
生憎俺は、そういう事情を知ってしまった以上は
お前が思ってる以上にお節介なんでね。

秀「まぁ、一人でカッコつけたところ申し訳ねぇけど。」

西「そんなこと思ってないよ。」

秀「俺からしたら、あいつも、もちろんお前も、どっちも変わりねぇんだよ、…無茶すんのだけはやめろよな。」

西「うん、ありがと。」

秀「大丈夫、あいつの前では格好つけさせてやるから。」

西「だから、そういうのじゃないって。」

秀「うそうそ～、顔に嘘って書いてある」

西「かーいてねぇよ、馬鹿。」

「あ、いたいた。二人とも行くってー、」

大切な人を守りたい、って気持ちは、
多分お前だけがわかってることじゃない。

それが、恋人にしろ、メンバーにしろ
もちろん家族や友達、
誰にだってある感情で、

秀「俺に相談しといてよかったな。」

西「…よかったのかなぁ、」

秀「あの笑顔無くしたくないんだろ。」

西「まぁね。」

秀「じゃあ、よかったろ。なんでも言えよ、…俺はサポートキャラにしたら最強やん。」

西「はは、強い味方だね。」

その気持ちは、俺は、

お前にだって感じるのも
不思議じゃねぇだろ、西島。

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