p e r f e c t _ 5 (ページ38)

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ハワイでのイベント2日目、
昨日は飲んだにもかかわらず、
清々しい朝を迎えた。

カーテンの向こうから覗く光で目が覚めて、
手探りで携帯を探して、時計を確認する。

設定していないアラームにも関わらず、
目が覚めたのは、慣れないこの環境のせいもあってなのかもしれない。

「朝か、」

ぼんやりと呟いた言葉は、
一人の部屋に消えてって、テレビをつける。

時間はまだ早くて、余裕もある。

慣れない環境でも、
気持ちに余裕があるのは、いい事だ。

＊＊＊

イベント2日目は、
ファンの子との交流もある。

フリータイムだからといって、
一応絡みもあるから、衣装も準備したけど、
国内のイベントと違うのは、

秀「もろ私服やん。」

「軽めにしたよ、こっちの雰囲気に合わせて。」

秀「ふぅん、これ可愛い。」

「買い取る？」

秀「えー、まじあり？」

「うん、全然いいよ。」

ハワイの雰囲気に合わせてラフにした、
私服に近い、まさにフリータイムという形にあった
衣装に身を包むメンバーを見ながら、
いつもと違う雰囲気に心なしか浮かれてるのは
スタッフも変わらない気がする。

もう少しでお迎えというところで、
メンバーもソワソワとしてる中、

ふわりと、髪をかすめる感覚。

右耳に髪がかかる、

西「あげる。」

少し見上げれば、ゆるく笑ってる西島くんと目があった。

「なに？」

西「えーと、なんだっけ、…」

「花？」

西「そうそう、あれ。」

ふい、と顔を向けると
実彩子や、千晃ちゃんの右耳にもついてる
南国特有の花。

「プルメリアだ、」

西「そうそれ。」

「ありがとうー、何色？」

西「白。」

「もらったの？」

西「そう。」

あまり言葉を返さない時は、
特に大きなことは考えてない時の癖だけど、
こんな時にでも気にかけてくれてることが
ちょっとだけ嬉しかった。

満足そうにその花を見つめれば、
にんまりとして、またメンバーの元に戻っていく、

側から見たら完全に浮かれてる感じだけど、
まぁ、これもハワイだから許されるだろう。

そう思いながら、飾られた花を触る。

もうすぐです、と声がかかる。

2日目の、スタートだ。

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