p e r f e c t _ 5 (ページ30)

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2日目、改善した衣装。
昨日の改善点も経て、急ピッチで直して、
翌日、当たり前のように仕上げておく。

それが当たり前。

そのための、衣装スタッフであり衣装班。

途中、理央さんの足の怪我が悪化するという話も上がったけど、
それに関しては私たちは、あまりに無力で、
ただただ、彼女の無事を祈るだけで。

でも、私たちが思った以上に強くて、

私たちがスタイルした衣装で
ステージの上を踊って歌っている姿を見るのが
本当に嬉しくて、

何よりも自信に繋がった。

それは3日目も同じで、
最後の公演、嘆いても返ってこないこの公演。

最後だ、と言いながらステージに上がる彼女たちの背中は、

数日前に見る時よりもはるかに、
はるかに大きくて、

頼もしかった。

『『お疲れ様でしたー！』』

＊＊＊

「終わった、」

解体されていくステージ。
衣装を片して、片されていくステージを眺めていた。

はじめての、単独野外ライブ。

そんな大きなことに携われたことは
ものすごく光栄な事だった。

それとともに自分の中での弱さも知れて、
これから頑張らないといけないことも増えた。

「もっともっと、大きくなってほしい。」

10周年だから、と区切りでたくさんのことを
企画して、大きくなっていくメンバーも含めて、

それを支えていけるくらい
私たち、

いや、私自身が大きくならないと
メンバーも支えていけない。

浦「お疲れ様、」

「あっ、…浦田さん、お疲れ様でした。」

浦「珍しいね、ここに出てくるの、」

「ちょっと時間空いたんで。」

浦「そっか、…早いでしょ、終わったと思ったらすぐこれよ。」

「そうですね、浦田さんはいつも？」

浦「うん、俺は大体。…嫌いじゃないんだよね、こうやって自分たちが上がってたステージが片されていくの。」

片されていくステージを見守るその姿は、
さながらリーダーというべきなんだろうか。

その横顔は、
寂しさも、終わった安堵も含まれているんだろうか、

すごく綺麗な横顔をしていた。

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