p e r f e c t _ 5 (ページ18)

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「もしもし？」

浦『あ、Aちゃん？』

「はい、どうかしました？」

浦『いや、にっしー。いる？』

「あ、…」

浦『やっぱり。』

「…え、西島くん誰にも言わなかったんですか？」

浦『まさか。マネージャーには言ってたみたい、にっしーのほうに連絡したんだけど出ないから。Aちゃん一緒だろうなと思って、』

「すみません、…すぐ折り返すように、」

浦『あ、いいよいいよ。伝えるから、にっしーのほうにも伝えておいて。』

西島くん、メンバーに伝えなかったんだ。

そりゃそうだよね、止められるに決まってる。
冷静に考えたら、マネージャーにも止められるはずなのに、
どうやって説得したんだろう。

正直、西島くんのマネージャーにはバレてるんじゃないかと思うばかり。

いやでも、バレてるからといって許されることなんだろうか。

浦『Aちゃん？』

「あ、はい、大丈夫です。」

浦『今大丈夫だった？』

「…はい、運転してて、」

浦『だから折り返してくれたんだ。ありがとう、』

「いや、すみません出れなくて。それで、要件って、」

浦『あ、いや二人のこと。』

「日高さんと、理央さん、どうでした？」

浦『結果的に言えば二人とも明日に支障はない。かな、けど、日高の方は外傷もあるし、Aに関しては頭打ってるから不安はまだある、って感じ。』

「そっか、」

とりあえず、二人とも無事でよかった。

安堵と共に、大きなため息がこぼれる。
携帯片手に、コンビニにはいると
自分の飲み物と、西島くんのカフェラテ。

デカフェじゃないのは勘弁ってことで、
お会計をしながら、耳に流れる浦田さんの明日の説明。

「とりあえず、変えのもの取ったらすぐ戻ります。」

浦『ん、気をつけてね。』

「ありがとうございます、」

浦『まっ、にっしーいるし、眠気とかそこらは気にしてないけど、安全運転で帰ってきてよ。』

「はい、…あの、」

浦『ん？』

「…気を使ってくださってありがとうございます。」

浦『ふはは、なにそれ。』

「だって、…要件ならラインだけでも良かったのに、わざわざ、」

浦『なぁに言ってんの、そんなの決まってるじゃん。』

「え？」

浦『Aちゃんの声が聞きたいだけ。』

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