p e r f e c t _ 5 (ページ11)

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リハーサル2日目。

天候は晴れ、
昨日確認できなかったところや、
メンバーのみんなは、衣装を着て、
外周を回るトラックに乗ってことになっていた、

「理央さん、裾丈大丈夫そうですか？」

『今のところはあとはトロッコで確認するから、それで待っててもらって、』

「はい、なにかあったら、…あ、そうだ、くつの、」

宇「A～、ごめん、ここ引っかかるんだけど…」

Aさんが、衣装合わせから気にしていた裾丈。
ステージに上がったり、トロッコに乗ったりするとまた感覚も変わるから、

それを確認して、と思っていたところ、
一緒のトロッコに乗る実彩子が慌てて話しかけてきた。

「どこ？」

宇「ここ、後ろの、」

「あ、ここかぁ…ちょっと待って、今は応急処置で変えるから、あとは確認終わったら直しておく。ちょっと見せて、」

宇「うん、…切れそう？」

「ううん、大丈夫だよ。」

宇「よかった、間に合うなら大丈夫。」

実彩子の衣装を確認してから
トロッコに乗るみんなを見送る。

一応私もその様子は外から見よう、と回る外周近くのステージへ。

トロッコに乗って確認するのは女子メンバーらしい、
全員でのトロッコ確認は終わってるから、
階段に登ったり、それこそ段差の確認だったり、

衣装を着るにあたっての、確認はたくさんある。

私たちもだが、メンバー本人が確認するために。

トロッコで回ってる最中に、
ステージ中央にいた與くんと話して、
衣装も大丈夫そうだな、と話していた時のこと、

大きな音と、割れるような悲鳴に、
全員が声の元へと向いた。

「な、に…」

悲鳴の主は、すぐわかって。

実彩子だ、慌てて悲鳴がした方へと向かうスタッフ、
反対側にいた秀太くんと、千晃ちゃんも蒼白な表情で横を通り過ぎようとしたとき、

近くにいた與くんが座り込む、

秀「真司郎？」

與「…、っ…は、」

秀「どうした、真司郎。…座って、息ゆっくり吐いて。」

千「秀ちゃん。」

秀「千晃、向こう行きたいところ悪いんだけだ、タオルと水持ってきてくんね？」

千「うん、」

與くんは、見たことない表情で
浅い呼吸を繰り返していて、

秀「ゆっくりでいいよ。息吐いて、」

與「しゅ、…」

秀「大丈夫だから、向こうはスタッフに任せておけば。大丈夫。」

背中を支えてる秀太くんに、
はっとして私は頭を振り、そばによる、

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