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頭の中をよぎるたくさんの言葉。
フラッシュバックするのは、
あの時、流れたステージに上がれないまま聞こえた
メンバーの歌声だった。
息をするのを忘れたかのように、
どんどんと私の身体が重くなっていく。
近くにいるはずなのに、
遠くで話してるような実彩子ちゃんの声、
騒がしくなってる周りに、
あの時、
ステージ裏で、ポップアップの故障が原因で
怪我したあのライブの日のことが頭の中を駆け巡る。
私が出ないと、
待っててくれるのは、ファンの子だけじゃない、
メンバーだって、寝るまま惜しんでくれたスタッフだって、
これからは？
どうなるの、
今日のライブは、
トークショーは、
ファンの子が待ってる、
外にたくさん、
きっと楽しみに、
なのに、
ステージに上がれない私を、
誰が、
待ってて、くれる、
西「A！」
パシン、と糸が切れるような感覚、
耳元で聞こえた声に、
真っ白くなっていた目の前が、
ゆっくりと色を取り戻していく、
「は、…っにっし、」
西「うん、」
「はぁ、…っあ、はあ、」
西「ゆっくり息して、宇野の真似して。まだ始まってないから、トロッコ乗ってもまだ誰もいないよ。大丈夫、時間はあるから、」
宇「向こうで座って水飲もう、口ん中乾いちゃったね、」
されるがまま、ふらつく体を実彩子ちゃんとスタッフに支えられて、浦に用意されている簡易椅子に座らされる、
止まる時間、
私のせいで止まったリハーサルを
巻き返すように早めに始めたリハーサルが
また時を止める。
大丈夫、ゆっくりと深呼吸して、
はやく、元に戻さないと、
はやく、はやく、
待ってるから、
日「A、」
座った椅子の前にしゃがみこんできたのは
衣装が少し変わっただっちゃんで、
外傷を隠すためにされた手袋のままの手で
私の両手を握る。
日「考えんな、大丈夫って思わなくていい。昨日のことも、今考えてるのはステージに上がれるかどうかのことだろ、…俺らがいる、Aがステージに上がれないってことなんて絶対ない、だから俺らに頼って来ていいから。」
一緒に上がろう、
握った手に、温かさが戻ってくる感覚。
宇「怖いね、でもね、私もいるし、にっしーもいるよ。」
「…、っうん、」
宇「日高くんのいう通り。あの時は上がれなかった、けど、今は違う、…上がろう。」
一緒に、8人全員で。
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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました！ これからも頑張って下さい！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ！気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀｀)今後もよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ＥＹさん» いつもありがとうございます(｀▽´)これからもよろしくお願いしますっ＊ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2019年2月18日 19時
