245 ( side Atae. ) ページ18
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ふわり、と風を感じて
なんとなく目を向けた瞬間、
向かい側のトロッコから、
人が落ちるのを見た。
実彩子の叫び声と共に、溢れるように俺の声が溢れる。
『音止めて！』
『七瀬さんと日高さん？まって、今担架、』
バタバタと、人の声と足音が自分の横をすり抜けていく、
時が、ゆっくりと流れる感覚に陥って、
さっきの光景が脳裏に浮かぶ。
息が出来なくて、
喉奥がヒリヒリとする、
秀「真司郎？」
與「…、っ…は、」
秀「どうした、真司郎。…座って、息ゆっくり吐いて。」
千「秀ちゃん。」
秀「千晃、向こう行きたいところ悪いんだけだ、タオルと水持ってきてくんね？」
千「うん、」
反対側のトロッコから降りてきた秀太が
横で千晃と話してるのがわかるのに、
うまく息が出来ない、
昔、テレビ収録をした時に
あまりの緊張で息が出来なくなった時と同じ感覚。
秀「ゆっくりでいいよ。息吐いて、」
與「しゅ、…」
秀「大丈夫だから、向こうはスタッフに任せておけば。大丈夫。」
背中をさすり、千晃がとってきてくれたタオルが口元に当てられる。
力の入ったままの手が、
ビリビリとしてきて、不安と、苦しさと、
じんわりと目の前が歪んで、
秀「別の部屋行こ、」
千「私、マネージャーさんに伝えてくる、事情も聞いてくるから。秀ちゃん、」
秀「真司郎ね、わかったわかった。」
ふらつく身体を支えられて、ゆっくりと立ち上がらせられた。
＊ ＊ ＊
秀「落ち着いてきた？」
與「…ごめん、大丈夫」
秀「全然、…見ちゃった？」
與「自分でも何が起きたかわからんかって、…そしたら、」
秀「苦しくなったんだな、そっかそっか。」
慌ただしかったステージから、
控え室に戻ってきて、
秀太にゆっくりと声をかけられながら息を整えながらしていくと、
時間が経つにつれて、落ち着いていった。
そんな時、カラカラと扉が開く音がして、
千晃かな、と目線を向ければそこにいたのはにっしーやった。
西「與大丈夫？」
秀「うん、こっちは落ち着いた。てか、千晃は？」
西「Aのところ。すれ違ったから、宇野と一緒にいると思う。」
與「にっしー、A、…日高も、っ…」
名前を出した瞬間、
さっきの光景が再び蘇って、ひゅ、と息が詰まる。
→
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ゆう - 読んでてメンバーがこんな事言いそうとか共感して時間忘れて読んじゃいました！ これからも頑張って下さい！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: 740b20218b (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 更新お待ちしておりましたよ！気軽に描いてくださいね (2019年6月2日 22時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ななさん» ありがとうございます(*´∀｀)今後もよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ＥＹさん» いつもありがとうございます(｀▽´)これからもよろしくお願いしますっ＊ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - まやさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)更新ゆっくりで申し訳ないです、これからもよろしくお願いします！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rio
| 作成日時：2019年2月18日 19時
