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7 ( side Nishijima. ) ページ9

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「お腹いっぱいだー、ごちそう様でした」

西「色々納得いかない」

「大丈夫、ライブでこの話するからきっとにっしーの株があがるさ」

西「…結構先だね？！」

ぴこん、と軽快な音がすると
先ほどあげたトングを両手に笑顔のにっしーの写真にファンの子から反応が来るのがわかる。

「彼女気分になりました、だってさ。よかったね」

西「あー、そんなもん？」

「話してた内容とか教えてあげたいや」

西「やめて！」

「あ、そうだ。にっしーこのあと予定は？」

西「大丈夫だけど、」

「よし、じゃあいこう。」

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side Nishijima.

「Hello.」

『久しぶり～、あら、西島くん』

西「お久しぶりです！」

二軒目に行く！と言って連れてこられたのは
Aの知り合いがやってるバーだった。
何回か来たことはあったけど、
久しぶりに来た、変わらない雰囲気。

落ち着いた雰囲気が俺も好きだった。

「マスターいつもの！」

『マスターじゃないけど。西島くんも適当でいい？』

「あ、大丈夫です。すいません、」

そういってお酒を作るのを見ながら
Aを見ると少しだけ顔が暗かった。

西「やっぱ落ちてた？」

「まぁねー、にっしーとさ撮られて
お互い違いますっていうのも慣れて来たというか、
ファンの子もわかってくれてるんだけど、」

西「今回そうじゃなかったんだ」

「仕事つめてたから、余裕がなかったのかな。」

西「仕方ないよ、そんなこともあるって。」

出されたお酒のグラスを触りながら
ポツポツと話すAは
昔と変わらなかった。

いつからか、強い女の子と
ファンからも言われるようになり
泣き言も言わなくなった。

心配でもあったけど、
Aがそうしたいなら、と何も言わなかったから
いつのまにか俺らの前で泣くことはなくなっていた。

「…にっしーと付き合ってたらさ、
こんな事になってないのかな」

西「はいはい、自暴自棄にならないの。」

「イケメンなのになーーー」

西「…別に、付き合ってもいいよ。」

「……、にっしー」

『はーい、ここでやめてください』

西「今完全にいい雰囲気だった！！」

「やめてよ(笑)のってきたから驚いたわ」

西「わかりやすいって、絶対言わないじゃんそんな事。」

「まぁねー、…マスターもう一杯！」

『マスターじゃないっつーの！』

今はこれでいいんだ。

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