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大丈夫。

そう言うのが、いつの間にか口癖だった。
自分に言い聞かせるように、
周りを安心させるように。

だけど、

それがいつも自分の重しになって、
プレッシャーにもなってた。

でもね、いつも周りには
大丈夫と思わせてくれる人たちがいた、
大丈夫という呪文を、
大丈夫という自信に変えてくれる人たちがいた。

私はそれが、1番の誇りだったんだよ。

リハを経て、次の日、
ツアーが始まる。

鳴り止まない歓声、
響く音楽。

ステージ裏にスタンバイして、
手を握りしめる。

大丈夫、そう言うと
メンバーが笑顔でうなずく。

「みんなーー！！ただいまー！！！」

私の掛け声共に、大きな音がなり
一曲目がスタートした。

ツアー後半戦が幕を開けた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

浦「はい並んで～」

1回目のMC、リーダーが自然と並ばせる。
挨拶をするためだ、

浦「どうもー、AAAです！」

西「こんばんみ」

宇「E/W ツアーも後半戦になりまして、残り公演も少なくなってきたね」

浦「早かったなぁ、ちょっと話しに行く前に１つお話があるね、A」

「うん、」

浦「ちょっと聞いてくださいね、お時間ください」

「ありがとうリーダー。

…えー、先日の仙台でのライブで、足と腰に負傷をし、その後のイベントを参加できないという、メンバーにも、ファンにもとても迷惑かけてしまいました。」

リーダーが無理を言って作ってくれた時間。
私が直接みんなの前で話したい、言ったら
快く受け入れてくれた、

情けないことに声が震えていた。

「1ヶ月の療養を経て、今回のライブから参加することができるようになりましたが、
今回の件で、メンバーへの感謝と共に、こうやって、待っていてくれるファンの暖かさを感じました。

…待っててくれて、ありがとう。
本当にごめんなさい」

一人一人と目が合うように、客席へと話しかける。

「１つ、言いたかったことがあるの。いい？」

客席から、なにー！と声が聞こえて、
不安だったものがなくなっていくように、
スッと肩の荷がおりたように感じた。

「…ただいま、みんな」

その言葉におかえり、と大声で
答えてくれる。
それだけで、嬉しかっんだ。

本当にありがとう、

隣にいたにっしーが、
また泣きそうな顔をしていたから、
からかうように笑ってた、

ただいま、わたしの居場所。
みんなの近くで、みんなのところで。

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