r a i n b o w _ (ページ18)

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秀「Aはさ、どんな人がタイプなの？」

「はぇ？なにが？」

秀「絶対そういう話になって来ないじゃん。」

「あぁー、うん。まぁ」

宇「恋バナな恋バナ。」

恋バナ。
女子では当たり前かのような話だけど
正直わからないことばかりだった。

かっこいいな、とか、素敵だなと思う人は
たくさんいたけど、憧れに近くて
どうも好き、という気持ちにはならない。

中学生の頃からこのメンバーといて、
ダンスと、AAAに人生を注いできたから。

「わっかんない。」

宇「例えばだよ？例えば、この世界に今この男子5人しかいなかったら、誰と付き合う？」

「え～～～家族5人みたいなもんじゃん」

宇「父、兄、兄、兄、弟。」

「それ！」

浦「父！！(笑)」

秀「強いてでいいよ、強いてで！」

「え～……」

ちょっと引き目に見ようと、ステージの端に移動すると
衣装を直して、髪を直すメンバー。
それにお構いなく、で腕を組んでる真司郎。

「えー、みんなのいいところ一個ずつ取った人と付き合うかな。」

秀「答えになってねぇじゃん！」

宇「いい人ができそうだ(笑)」

「メンバーは考えらんないよ(笑)」

千「タイプなのは？ないの？」

「うーん、優しいひとかな。」

俺だな！とか、待って俺じゃん！とか
そんな言い合いをしてるのを横目に
実彩子ちゃんと、そんな曖昧なこというから
調子乗っちゃうんだから、と小突かれる。

そういう千晃は、と
リーダーがちあちゃんに話を振って、
MCは珍しく恋バナに華を咲かせた。

オリンパスホールでの初日も、後半戦。

" 家族は恋愛にならない "
そう思っていたのに、
少し心に違和感を覚える。

それがなんなのか、
今の私にはわからなくて、
大好きなみんなと、
大好きなファンの嬉しそうな顔を見ながら、

初日は大成功を収めた。

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