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母さんは俺の頭を何度か撫でた後、立ち上がって相手の親をもう一度鋭く睨み付けた。何よとたじろぐ女の母親を見て、母さんは口を開く。
「決め付けはよくありませんよ、奥さん。」
「決め付けですって…？」
「ええ。確かにその子は泣いている、でもその理由はちゃんと聞いているんですか？」
「…言ったでしょう、アンタのトコの息子に泣かされたって。」
「それは"今"の話ですか？確かに今まで悟が失礼な事を言ったかもしれない、でも、悟だけが悪いなんて決め付けは良くないです。」
「…どうして泣いたの。」
「さ、悟君に、手を振り払われたから…、」
「アンタそんな事で泣いたの…？」
女に理由を聞いた母親は自分勝手過ぎるその理由に目を見開いて次は女を怒鳴り付けた。きっとあの母親は自分が恥をかくのが嫌なんだろう。全ての責任を周りに押し付けて自分は優越感に浸ったりするタイプだと思う。
呆れた目で親子を見ていると、母さんが俺に手を差し伸べた。不思議に思いながらその手を見つめていると、帰ろうと言われる。
「え、でも学校…、」
「嫌な気持ちで授業受けたって楽しくないでしょ？だから午後からは色んな所に行って遊びまくりましょ！」
担任にこんな風にうちの息子を侮辱されてこのまま授業を受けさせる程私は心が広くないのでと告げた母さんは俺の手を優しく引いて歩き出した。
さっきと同じ状況なのに、母さんだと嫌な気持ちが全くしない。あの女みたいに力任せに強く引っ張るんじゃなくて俺を気遣う様な腕の引き方にドキドキと心臓が高鳴る。
「…母さん。」
「なーに？」
「名前、呼んでほしいな。」
「可愛いお願いだね。…悟。」
「もう一回。」
「悟。」
「あと一回だけ、」
「さーとーる！」
可愛らしい声で俺の名前を呼ぶ母さんに先程までの不快感が無くなっていく。下の名前で呼ばれてるのに、吐き気がしない。やっぱり母さんは俺にとっての特別な人だ。
何処行こうかなと悩む母さんの横顔を見て、俺の手を握る母さんの手を強く握り締めた。
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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (11月18日 18時) (
レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)？！もしや作者さんは神という存在なのか？！ (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか？ (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか？ (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)
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