第六話：嫌いな授業参観（1） ページ21
※五条父想像。
これだけ学校に行くのが嫌になったのは初めてかもしれない、と先生の話を聴きながら俺は思ってしまった。学校に通うのは母さんが喜んでくれるからまぁ嫌いではない。だが、これだけは嫌という行事がある。
それは授業参観だ。授業中の俺の態度は母さんが居ない時の使用人への態度と同じ。つまり、母さんが授業参観に来ればこの頭が悪いコイツらにも頭が可笑しい教師にも猫被っている事がバレてしまうのだ。
もう小学六年生にもなって母さんに執着してるなんて周りにバレてしまえば、コイツらの親から母さんは何て言われるか。俺は別に周りの奴らの言葉なんて全て雑音に聞こえるから気にはしないけれど、母さんが酷い目にあったら俺はどうすればいいのだろう。
「おいお前ら、どうやったら母さんにバレない様に学校でも良い子の悟で居られる？」
「…悟様、もしや学校では素で居られるのですか？」
「何、悪い？」
「いえ、悪い訳ではありませんが…口調は別に奥様の前でなされるようなものではなくとも、ただ礼儀正しくしていれば良いのではないかと。少しはマシになると思います。」
「…ふーん、それ結構良いかもな。サンキュー。」
「いえ、お役に立てたなら光栄です。」
それでは、とそのまま去って行く使用人に、意外とアイツ役立つなぁと思いつつ母さんの元まで向かう。授業参観のご案内、と書かれた紙を見せる為だ。授業参観に呼ぶのなら親父でも構わないのだが、母さんが拗ねてしまうかもしれないので却下だ。
しかも人妻に手を出す可能性がある。俺の親父は人妻に手を出す最低野郎、なんてレッテルを貼られたまま卒業するなんてゴメンだ。
母さんの部屋に着き、母さんに話し掛けようとした時、中から母さんと、男の声が聞こえてきた。男の声が耳に入った瞬間勢いよく襖を開ける。開けた先に居たのは母さんと大嫌いなクソ親父。
「…っ、何で此処に、」
大嫌いなクソ親父に会うのも嫌なのに、嫌いなコイツが母さんと一緒に居るなんて耐えられない。母さんと親父の間に割り込む様に座れば、親父に鼻で笑われる。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2098人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (11月18日 18時) (
レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)？！もしや作者さんは神という存在なのか？！ (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか？ (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか？ (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
