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「な、何で叩いたのっ、」

「悟が馬鹿な事言うからです!風邪で精神が不安定になっているとは言えこんな事自分の子供から質問されるなんて最悪だね。」



やれやれ、と溜息を吐く母さんは普段のオドオドした感じは無くなっていて、俺を見て笑みを浮かべると優しく俺を抱き締めた。



「…お母さま?」

「六眼とか関係ないの。悟は大事だよ。私にとって、心の底から愛している可愛い可愛い男の子。」



優しい声色でそう言った母さんは俺の顔を見て、もう二度とそんな事言わないで、と少し冷たい声でそう呟く様に言った。初めて聞く母さんの冷たい声に肩をビクリと揺らせば、怖かったかな、と母さんは笑いながら俺の頭を軽く撫でる。



「不安になったらいつでも私を頼るんだよ。だって私は、悟のお母さんなんだから!」

「うん、うんっ、」



母さんの、俺を心の底から想う気持ちにポロポロと涙が溢れた。俺の持つ六眼関係無く愛してくれるこの人が好きだ。純粋で真っ直ぐなこの人が好きだ。駄目な感情だって分かってる。でも、この人以外を好きになる事なんてもう出来ないと思う。

母さんの笑顔が、声が、目が、全てが、俺にこれから先も向けられる事を願う。



「ねぇお母さま、」

「なぁに。」

「好きだよ、お母さま。」

「私も悟の事だーい好きだよ。」



母さんの好きと俺の好きは違う。それを毎回理解する度に心が痛くなる。でも、それ以上にアンタを振り向かせたいという欲が強くなる。いつか絶対"好き"になってもらうからね、母さん。母さんに抱き締められながら、俺は再び眠りについた。



次の日、復活した俺は鼻歌を歌いスキップをしながら母さんの部屋まで向かう。昨日は出来なかった母さんを起こしに行くのだ。昨日は母さんの寝顔を堪能できなかったから、今回は起こすまでちょっと長めに母さんの寝顔を見させてもらおう。

母さんの部屋の前で一応声掛けをする。まぁどうせ寝てるから返事は無いだろうけど、なんて思っていれば、中から咳き込む様な声が聞こえて来た。



「…お母さま?」



失礼なのはわかっているけれど、直ぐに襖を開けて中を見れば母さんが布団に大量の血を流しながら咳き込んでいるのが視界に入った。


▽→←第四話:強まる気持ちと本音



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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます! (11月18日 18時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)?!もしや作者さんは神という存在なのか?! (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年1月15日 20時

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